そろそろ「いい夫婦の日」がやってきますね。
11月22日、日本では「いい夫婦の日」として、夫婦だけではなく、カップルが愛と感謝を分かち合う特別な日です。数字の「11」と「22」が夫婦の協力と調和を象徴していることから、夫婦関係を深める素晴らしい機会となっています。この日には入籍をするカップルも多く、またプレゼントを交換することも一般的。愛に満ちた素敵な記念日ですね!
今日はそんな「いい夫婦の日」にピッタリな夫婦・パートナーの価値観に関する意識調査のご紹介です。
株式会社 Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100 年生活者研究所」は、20~80代の男女 728名を対象に人生 100年時代における夫婦・パートナーの価値観に関する意識調査を実施しました。
人生の寿命が80年から100年に延びる中で、夫婦やパートナーにおける共有時間が20年も長くなります。そこで、今回、100年生活者研究所は「いい夫婦の日」である11月22日に焦点を当て、人生100年時代における夫婦やパートナーの価値観について調査を行いました。その結果、関係が良好な夫婦やパートナーは、「100歳まで生きたい」と思う割合が高いことが明らかになりました。また、良好な関係であっても、価値観の相違は珍しくなく、良好な関係を維持するために相手を尊重する言動を平均して5.8個、重要視していることがわかりました。

総括 【100 年生活者調査~夫婦編~】

1.「100 歳まで生きたい」と思う人の割合は、関係が良い夫婦・パートナーの方が、そうでない人たちより約 1.4 倍高かった。
2.夫婦・パートナー間で合致していると感じる価値観について、「100歳まで生きたい」人に特徴的な項目として「仕事・キャリア」「生活リズム」「笑い」などが挙がった。
3.良好な関係を築いている夫婦・パートナーであっても、「趣味」「怒りを感じる点」などは40%以上が合致していないと回答。
4.関係が良い夫婦・パートナーは、関係を維持するために「信頼する」「感謝を表現する」などの相手を尊重する言動を大切にしていると回答。
5.関係が良い夫婦・パートナーは相手を尊重する言動を平均5.8個意識しており、関係を維持するために重視する項目の数は、関係の良し悪しと相関関係の傾向があることが判明した。

詳細と傾向 【100 年生活者調査~夫婦編~】

Q1. 人生 100 年時代において、あなたは 100 歳まで生きたいと思いますか?

「100 歳まで生きたい」という気持ちは、パートナーとの関係が良好な人の方が悪い人より約 1.4 倍高い
100歳まで生きたい意向について、夫婦やパートナーとの関係別に調査したところ、「パートナーとの関係が良い」と感じる人の中で、40%が「とてもそう思う」もしくは「ややそう思う」と回答しました。一方で、関係が悪いと感じる人の中では、29%が同様の意向を示しました。これにより、関係が良好な場合は、関係が悪い場合と比較して約1.4倍高い結果が得られました。

Q2. 以下の価値観について、あなたとあなたの配偶者またはそれと同等な交際相手・パートナーの間でどの程度合致していると感じますか

2-1 100歳まで生きたい人に特徴的な価値観として「仕事・キャリア」「生活リズム」「笑い」が挙がった
夫婦やパートナー間での価値観の合致についての質問を行い、100歳まで生きたい人とそうでない人の差を比較したところ、「仕事・キャリアに関する価値観」と「生活リズムについての価値観」が最も大きな差で、15ポイント差となりました。これに続いて、「笑いの価値観」が14ポイント差でした。上位には社会参画や生活基盤、肯定的な感情に関する項目が挙がりました。一方で、「家族・子育てに対する価値観」(7ポイント差)や「家事の分担や行い方についての価値観」(同)などの家庭に関する項目では差が小さい結果となりました。

2-2 関係が良い夫婦・パートナーであっても、「趣味」「怒り」に関する価値観は 40%以上合致しない
夫婦やパートナーの関係性の観点から価値観の合致度について調査では、夫婦やパートナーと良好な関係を築いている人のうち、41.6%が「趣味に関する価値観」、41.2%が「怒りを感じる点についての価値観」について合致していないと回答しました。これにより、良好な関係であろうとなかろうと、夫婦やパートナー間の価値観には相違があることがわかりました。

Q3. あなたとあなたの配偶者またはそれと同等な交際相手・パートナーとの関係を良好に維持するために、重要だと考える要素は何ですか

3-1 関係が良い夫婦・パートナーは、相手を尊重する言動を重視している
一部の価値観が異なっても、良好な関係を維持するための秘訣を調査するために、夫婦やパートナーとの関係が良い人が大切にしている要素について尋ねました。その結果、「お互いを信頼する」が最も高く、75.1%がこの要素を重要視していると回答しました。それに続いて、「感謝の気持ちを表現する」(67.4%)、「お互いにサポートする」(59.7%)といった相手を尊重する項目が上位になりました。一方で、パートナーとの関係が悪い人の中では、「あてはまるものがない」が20%を上回りました。

3-2 夫婦・パートナーとの関係の良し悪しで、関係を維持するために重視する項目の数は2倍の差
夫婦やパートナーとの関係を維持するために重要視する要素の項目数を調査した結果、夫婦やパートナーとの関係が良好であるほど、項目数が多くなる傾向が見られました。特に、夫婦やパートナーの関係が良好な場合、その平均数は5.8個となり、パートナーとの関係が悪い場合の平均数2.9個と比較すると、ちょうど2倍となることが明らかになりました。

調査結果に関する研究員コメント

平間 圭太郎氏

人生 80 年時代では夫婦・パートナーは相手の価値観を合わせることが大切と言われてきた印象があります。しかし、人生 100 年時代においては、夫婦・パートナーとのあり方も多様化する中で、相手の価値観に合わせることが必ずしも良好な関係につながるとは言えなさそうです。実際、調査対象者に要素の中で一番大切にしているものを聞いたところ関係の良し悪しに関係なく「お互いを尊重し異なる価値観を認め合う」が 1 位だったという結果も出ています。つまり、相手を気遣う気持ちを大切にして、互いの違いを認め合うことで良好な関係を築き上げることができ、それが 100 歳まで生きたい気持ちにもつながります。個人の考え方はさまざまであり、同様に夫婦・パートナー関係もユニークで多様なはずです。いい夫婦の日を機に、価値観が異なるということをあえて意識してはいかがでしょうか。

【100 年生活者調査~夫婦編~】概要
調査目的:人生 100 年時代における夫婦・パートナーとの価値観の把握
■調査手法:インターネットモニター調査
■調査期間:2023 年 9 月
■調査対象者:20~80 代の男女 728 名
また、100 年生活者研究所では毎週金曜日に、「人生 100 年時代」をテーマとしたニュースを配信しています。
記事の詳細は下記 URL にてご確認ください。
研究所 HP:https://well-being-matrix.com/100years_lab/

夫婦やパートナーにおける価値観の違いや関係性の複雑さを追求する調査から浮かび上がったのは、一部の価値観が異なっていても、信頼や感謝、お互いのサポートなどが良好な関係を築くための不可欠な要素であるということですね。
夫婦やパートナーとの良好な関係を続ける秘訣は、お互いを信頼し尊重し合うことが大事だと改めて感じました。
こうした基本的な要素が、価値観の違いを乗り越え、深い絆を築く手助けとなるんですね。「いい夫婦の日」の日に向けて、お互いのパートナーとの関係を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。
お互いの強みや魅力を再発見し、共有することで、より一層結びつきが深まることでしょう!

情報提供元: ナイスコレクション
記事名:「 夫婦、パートナーとの絆を深める秘訣とは?〜価値観の認め合いが築く100年時代の幸福な関係〜