- 週間ランキング
共働きの家庭にとって、学校が夏休みの間、子供の食事を準備しなければいけないことは悩みの種。子供の栄養管理を学校給食に頼っている親も多く、栄養バランスまで気を回すことは本当にたいへんです。
大麦や雑穀・小麦などの穀物を扱う株式会社はくばく(山梨県中央市)による「夏休み期間中の子供の食事や親子間コミュニケーションに関する意識調査」の結果では、子供たちが夏休みで家にいる間、働きながら子供の食事を準備することを負担に感じる親は約7割。
また、6割以上の親が子供の栄養管理は学校給食に頼っており、夏休みで給食がない間、きちんと栄養を考えた食事を問題なく提供できているという親は約15%にとどまりました。
はくばくでは、共働き世帯で夏休み期間の食事準備の負担や栄養不足が社会課題となっている状況を受け、2024年8月5日から、児童館や子ども食堂等とタッグを組み、夏休みの親子の悩みに「雑談」「雑穀」「雑な完全食」の3つの『雑』を提案する社会連携活動「はくばく『雑』食堂プロジェクト」を始動しました。
プロジェクトでは「雑な完全食おにぎり」レシピを考案。親子で雑談しながら楽しめる食育キットも開発し、食育ワークショップなどを通じて親子コミュニケーションを促しています。
はくばくが提案する「雑な完全食」とは、“3色食品群”に基づく赤・黄・緑の栄養素を1メニューあたり各1種類以上含み、食物繊維やビタミン、ミネラルを含む雑穀を使用するごはんのこと。
“3色食品群”栄養素の働きから、食品を3つのグループに分けたもの。「赤」は体をつくるもとになる食品、「黄」はエネルギーのもとになる食品、「緑」は体の調子を整えるもとになる食品です。
「はくばく『雑』食堂プロジェクト」で提案されている「雑な完全食おにぎり」レシピは、2023年に「雑な完全食」レシピを監修した人気フードスタイリスト・飯島奈美さんが監修。雑穀や“雑”に関する情報サイト「雑っていいこと」で公開されています。
※緑・赤の食材はおにぎり1個分の分量を記載
「おいしさ味わう十六穀ごはん」「もち麦」「もっちり美味しい発芽玄米」のいずれか1種類の雑穀ごはん
小ネギ(2~3g)・青のり(少々または適宜)・枝豆(約10g)のいずれか一種
コンビーフ(約25g)・ツナ缶(約20g)・鮭缶(約20g)のいずれか一種
はくばくによると「雑な完全食おにぎり」は「子どもも大人もうれしいおいしさ」のおにぎり。自宅でも楽しむことが提案されています。
筆者自身、子供に栄養バランスの良い食事をとらせたいという思いはありつつ、共働きで育児に取り組む中で、子供のご飯を“朝は菓子パン、昼は白米のおにぎり”のような形で済ませてしまうこともしばしば。
今回は「雑な完全食おにぎり」レシピの中から、子供と一緒に「おいしさ味わう十六穀ごはん」を使った“鮭おにぎり”作りにチャレンジしてみました。
炊き方は普段通りに洗ったお米2合と水をセットし、雑穀1スティックと水50~60mlを追加。あとは軽くかき混ぜて炊飯するだけ。はくばくの雑穀は蒸したり炒ったり削ったり、雑穀ごとに異なる下ごしらえが施されているため、早炊きモードで炊飯して大丈夫なのがうれしいポイント。吸水時間も不要です。
もち麦や発芽玄米を使う場合でも手順は変わらないので、商品パッケージや情報サイト「雑っていいこと」に記載の分量を見て炊飯すればOKです。
雑穀ごはんが炊けたら、あとは少しの塩と鮭・青のりを加え、おにぎりを完成。
調理の手間としては白米で塩おにぎりを作るときとほとんど変わらないのに、栄養バランスがとれた“完全食”です。
子供は見慣れない色の雑穀ごはんに興味津々。おにぎり作りの間にも親子の会話は盛り上がり、楽しくコミュニケーションが取れました。
はくばくの提案レシピにはカラフルで見た目も楽しいおにぎりが揃っており、いろいろなパターンで楽しめそうです。