- 週間ランキング
株式会社ilocake(アイエルオーケーキ、大阪府大阪市)は2024年7月3日(水)からクラウドファンディングサイト「READYFOR(レディーフォー)」で「敬老の日 介護食デザートプロジェクト」を開始。敬老の日に合わせて「kailo cake」の介護食デザート「メルシープディング」を高齢者施設に届ける費用の支援を募集しています。
目標金額は20万円、募集期間は7月31日(水)午後11時まで。目標金額を達成した場合のみ実行者が支援金を受け取れる、All-or-Nothing方式で、7月10日(水)時点の達成率は約70%となっています。
株式会社ilocake代表取締役・恩智愛氏は2020年、ケーキカフェ「iloilo cake・cafe・lesson」を個人事業として創業。“朝からペロリと食べられるケーキ”をテーマに洋菓子店として事業を展開してきました。
2023年には「嚥下障害の人から健常者まで誰もがおいしく食べられる介護食デザート」をテーマに、イベント連動型介護食デザート提供サービス「kailo cake」をスタート。株式会社ilocakeとして法人化したのは2024年5月です。
現在はケーキカフェを経営しながら、嚥下障害の人から健常者まで誰もが同じテーブルで同じものを食べることができる介護食デザート事業を展開しています。
食事量が少なくなった高齢者にとって、デザートは簡単にエネルギーを摂取できることから「おいしく栄養が摂取できる最適な方法」として活用が見込まれます。
「メルシープディング」はilocakeの恩智愛代表が、パティシエとしての経験を生かして作った、ぎりぎりの柔らかさを保ったなめらかなプリン。
摂食嚥下の医師・管理栄養士・言語聴覚士など専門家の意見を取り入れ、何度も試作を重ねて完成しており、嚥下食としても利用可能。介護食でよく利用されるとろみ剤を使用せず、食材本来の力で固めており、嚥下障害の方から健常者まで誰もがおいしく食べられます。
原材料は牛乳(国産)、生クリーム、砂糖、卵黄。プリンは3層構造で、上から「生クリーム」「なめらかプリン」「ほろ苦カラメルソース」の層になっています。
冷凍商品のため忙しい介護現場でも解凍するだけで提供できます。
2023年のモニター調査で、介護食デザート「メルシープディング」は対象者の99%が完食しています(介護度問わず約160人が実食)。
「メルシープディング」を利用した介護施設の現場からは「介護度に合わせて食事の提供を変える必要がなく、簡単に利用者の方に喜んでいただけました」「普段、胃ろうで食事を食べない方もメルシープディングは完食しました」「ロスの心配がなく安心して利用できます」などの声が寄せられています。
株式会社ilocakeがクラウドファンディングサイト「READYFOR」で開始した「敬老の日 介護食デザートプロジェクト」。
嚥下食(嚥下に考慮した食事)の種類が少なく“食”への関心が薄くなっていく高齢者が多い中で、何歳になっても食を楽しめる社会の実現・食への興味や関心を高めてもらうきっかけとして、立ち上げられています。
介護食デザート「メルシープディング」の寄贈先となる介護施設は、プロジェクト達成が確定後に決定します。オンライン・オフラインでプロジェクトに共感・同意する施設を募集し、有識者(介護専門職)と共同で選定します。
提供人数は300人を予定。寄贈先は8~10施設を想定しています。
※いずれのコースも支援金額に加え、システム利用料が必要。