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信栄開発株式会社(本社:千葉県富津市)が運営するバウムクーヘン専門店「せんねんの木」では、2024年6月10日(月)から、クラウドファンディングを開始する。
プロジェクト名は「詐欺なんかに負けない!笑顔で跳ね返してみせる」。支援募集期間は2024年6月10日(月)10:00~7月31日(水)20:00。目標金額は300万円。プラットフォームはせんねんの木HPを使用する。
「せんねんの木」では2024年3月に市原店を閉店、続いて4月に君津店を閉店しており、残る店舗は「せんねんの木 factory &cafe(祇園店)」の1店舗。別途、公式サイトなどでオンライン通販も実施している。
定番バウムクーヘン「せんねん輪うむ」は、千葉県袖ヶ浦市にある北川鶏園の“若鶏限定”の卵「ぷりんセス・エッグ」を使用。農林水産大臣賞を受賞した新鮮なプレミアムエッグをふんだんに使用し、1時間かけてじっくり丁寧に焼き上げる。
「輪うむ」というネーミングには、「お客さまとせんねんの木がいつまでも『幸せの輪』で繋がっていられるように」との願いを込めているという。
テレビや雑誌でも紹介された人気商品「【とろなまバウムクーヘン】とろなまチョコ」は、チョコムースとバウムクーヘンが二層になった、一で二度おいしい贅沢バウムクーヘン。ご当地バウムクーヘンの頂点を決める「ファイナルクーヘン総選挙 2022 秋」では、堂々の第1位を獲得している。
信栄開発によると、コロナ禍の影響で商売のやり方がガラリと変わり、ウクライナ情勢もあって原材料価格が高騰。スイーツ業界は厳しい環境にある。
信栄開発の曽根晃代表は、窮地を乗り切る方法を模索する中、店舗展開をしていた戦略をやめ、拠点を1つにして経費を削減し、効率よく製造数を増加させるべく「せんねんの木 セントラル工場」の設立を計画。
しかし動き出した矢先、大きなトラブルに見舞われる。建設会社に契約金・着手金として約4000万を支払ったが、工事は最初だけは動いてすぐに止まり、現場に誰もいなくなった。
現在も建設会社には返済を求めて動いているが、1円も返金されていないという。使用する土地は県からの定借で、毎月の賃料や原復工事も信栄開発が負担しており、合計で5000万近くの大金を失った。このトラブルにより、信栄開発は会社の存続が難しい状況に陥っているという。
そこで企画したのが、今回のクラウドファンディングだ。リターン品として、商品をお得に購入できる「店舗用商品券」と「オンラインショップ用ポイント付与」を用意。リターンなしの支援も募る。