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アサヒグループのアサヒユウアス株式会社は2024年5月14日(火)、味の素AGF株式会社と共同開発したエコカップ「Aroma Loop(アロマループ)」の一般販売を開始しました。
ラインナップは「Black」「Latte」の2種類。ECサイト「ユウアスモール」で通販購入できます。
アサヒユウアスが主導する国内のオフィスやカフェなどから出たコーヒーの副産物をアップサイクルする「Coffeeloopプロジェクト」の一環として商品を開発。オフィスやカフェなどから出たコーヒーの副産物や規格外のコーヒーを原料に使用しています。
アサヒユウアスは2022年1月、アサヒグループの新たなサステナビリティ事業を展開する会社として設立されました。
リユースできる「森のタンブラー」、リキャップできるマイボトル「森のマイボトル」、フードロス削減を目指すサステナブルクラフトビールの製造などに取り組んでいます。
アサヒユウアスは今後について「ステークホルダーとの共創を通じてサステナブルな商品・サービスの開発に取り組み、社会課題解決を目指します」としています。
アサヒユウアスが推進している「Coffeeloopプロジェクト」は、国内のオフィスやカフェなどから出たコーヒーの副産物をアップサイクルするプロジェクト。限りある資源を循環させることで、廃棄物の発生を抑制するサーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築を目指しています。
主な取り組みとして、2023年4月に都内のオフィス内のカフェから出たコーヒーかすをアップサイクルしたエコカップ「Coffeeloopカップ」を開発。同カフェでの利用を開始しています。
同年10月には東京都墨田区と連携した「すみだCoffeeloopプロジェクト」をスタート。墨田区内のカフェや企業から発生したコーヒーかすを使ったリユースカップ「すみだCoffeeloopカップ」を開発。2024年2月から墨田区内のカフェでの使用を開始したほか、セブン&アイ・フードシステムズが運営するレストランチェーン「デニーズ」でも全店舗に導入されています。
アサヒユウアスは「今後も『Coffeeloopプロジェクト』は賛同するパートナー企業を増やしながら、コーヒーの副産物を活用したさまざまなアップサイクルに取り組み、サーキュラーエコノミーの構築を目指します」としています。
エコカップ「Aroma Loop」は味の素AGFの工場でコーヒー豆の品種の切り替え時に生じるコーヒーの副産物や規格外のコーヒーを原料にしています。廃棄物の削減と持続可能な資源利用に取り組んでいる製品です。
2024年3月にクラウドファンディングサービス「Makuake」で応援購入を募集。30万円の目標金額に対し、約1ヵ月の期間で405万700円の応援購入(達成率1350%)が集まるなど大きな反響があった商品です。
「Makuake」では主に30代~40代の男性が購入。アサヒユウアスによると「コーヒーを好きな人が、コーヒーを本格的に楽しめるカップということで購入している」傾向にあるそうです。「廃棄されるコーヒーを使用している点も好感を持たれており、購入の一押しになっている印象」と、サステナブルな取り組みも購入動機につながっているようです。
これまでホテルやカフェへの導入促進に加え、ECサイトやイベントを通して消費者に直接販売することで、「コーヒーをおいしく楽しみながら廃棄物を削減し、限りある資源の有効活用を提案・促進していきます」としています。
初年度(2024年5月~12月)の販売目標は1万個です(クラウドファンディングでの販売を除く値)。
「Aroma Loop」は開発にあたり、味の素AGFの味覚・嗅覚研究を経て、コーヒーの香りが引き立つ形状を追求。広い液面からうまれた香りをカップ内にとどめることで香り立ちを際立たせ、コーヒーの味わいをはっきりと感じることができます。
コーヒーが冷めにくいようにカップの下半分は二重構造になっています。食洗器での洗浄にも対応しています。
アサヒユウアスは「ご家庭での使用はもちろん、オフィスや、アウトドアなど場所を選ばずお使いいただけます」としています。