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今回は、韓国から日本に来日し、フィールドでキャンプをしていた「ジェイクラー」の本国スタッフの方に取材する機会を獲得。同ブランドの最新テント 2張の実物を見させてもらいました。
ここからは、すでに耳の早い日本のギア通の間で注目が集まっている、話題の新ブランドのテントの機能や魅力をオートキャンパー目線で掘り下げていきます。
まず紹介するのは、こちらの「J. cot tent」。最大の特徴はコットの上に設営できる点です。テントの四隅にコットに固定するためのコーナーが設けられているので、テントがずれないようになっています。
こちらのコットは別メーカーのものですが、ヘリノックスの定番コット「コットワン」や、これから展開されるジェイクラーのコットをはじめとし、サイズさえ合えば、さまざまなコットと組み合わせ可能。
さらに「J.コットテント」は、3つのサイズがラインナップされているので、体格やコットサイズに合わせて選べるようになっているのもポイントです。
コットの上にテントを置くメリットは、地面のコンディションに左右されない点。雨によるぬかるみで汚れ、浸水や冷気による冷えの心配もないですし、多少石があっても寝心地に影響もありません。テントが汚れないので撤収もラクな点や、高さがあることによる出入りのしやすさも魅力です。
コット単体では、夏のシーンで蚊やアブ、ブヨなどの吸血昆虫が心配ですが、このテントがあれば蚊帳として機能するので安心。
もちろん、コット上に置かず、単体でも使用可能。重さ約2kg、収納サイズ55cm×φ16cmなので、バックパッキングにも使えます。
オートキャンプから、バックパックスタイルのキャンプ、バイクや自転車でのツーリングキャンプなど、さまざまなスタイルで活躍してくれそうです。
この「Jコットテント」をはじめとする、ジェイクラーのテントの大きな強みが、DAC社の高品質なアルミポールを使用している点。テントポールに求められる、軽さ、しなやかさ、強度を高いレベルで満足しているため、名だたる他のアウトドアメーカーから数多くの発注を受けています。
DACはポールだけでなく、ポール同士を繋ぐ独自の関節パーツも設計・製造しています。これらのパーツは、DACの開発チームの間で「TOY(トイ)」と呼ばれ、ブロック遊びの感覚で新しいテントの構造が模索されているそうです。
ポールだけでなく、関節パーツも含め、トータルで自社開発できるメーカーはなかなかありません。その点でジェイクラーは、稀なブランドと言えます。ブランド発足以降、かなりの早さで複数の新作テントを展開している秘訣もそこにありそうです。
「J.コットテント」はコンパクトながらも快適性にもこだわられているのがわかります。例えば各所に配置された開閉可能なメッシュパネル。蒸し暑い日本の梅雨〜夏のシーンでも通気性を確保できます。
この三角型のメッシュ窓には、庇(ひさし)が付いているので、雨の侵入を防ぎつつ、換気が可能。
さらに内側には、スマホや財布、クルマのキーなどの身の回り品を入れるのに便利そうなメッシュポケットも配置。キャンパーとしては、こういったさりげない機能がうれしかったりします。
夏場は、タープ下にハイコットと「J. コットテント」を置きミニマルなサイトを組むのも良さそうです。
こちらは、ヘリノックスの人気トンネルテント「Eハンガー」をベースに、サイズや構造を再構築し、機能をアップデートさせたモデル「J.トンネルテント」。一見、ベースとなったテントに近い外観を持ちますが、ヘリノックスのユーザーたちの意見も反映し、全くの別物に仕上がっています。
「J.トンネルテント」の大きな特徴のひとつが、設営した際に自立する点。トンネル型テントは、3〜4本のアーチ状ポールで構成されている構造のものが多く、前後のペグダウンを行わないと立ちません。
このテントは、一節あたり、5本の直線形のサイドポールを備え、ペグダウンをせずとも自立する構造になっています。もちろん、風対策のためにペグダウンは最終的に必要ですが、ドーム型テントのように、立ててから、位置決めをできるのは魅力です。1人でも設営しやすいのも、自立式のメリット。
もうひとつのユニークな特徴が、モジュール構造による、アレンジの幅の広さです。こちらの「J.トンネルテント」、アーチ状ポールを境に竹のように節で区切られていますが、実は1節単位で設営できるようになっています。
例えば、1節でソロ、2節でデュオ、3節でファミリーといった具合に使用人数やシーンに合わせてさまざまな使い方が可能。
さらに、同じテントを持つキャンプ仲間と連結して超ロングなテントとしても使えます。1節から、ユニット単位で購入も可能なので、家族の多さや、より広いスペースが欲しいなどのニーズに合わせて、後から増築など自由自在。
細部のディテールにもこだわり。虫や雨、冷気の侵入を防ぐスカートも標準装備。
差し込んだポールの端を固定するためのポールエンドには「ジェイクブーツ」と称される、ブランド独自のキャップ型の樹脂製パーツが使用されており、ポールが抜けにくく、1人でも設営がしやすくなっています。
テントサイドには、ベンチレーションパネル。夏はガイロープを使って跳ね上げ、雨を避けつつ通気を高められるようになっています。少々、高さは低めですが、このからの出入りも可能。
「J.トンネルテント」は、別売りのオプションが豊富な点も特徴です。吊り下げ式のインナーテントや、インナーメッシュ、節単位のグラウンドシート、薪ストーブ用の煙突ホール付きのユニットなど、さまざまなアイテムとの組み合わせで、自分のスタイルや季節に合ったテントにカスタマイズ可能。
モジュール構造含め、さまざまなニーズを叶えられるように設計されているのが伺えます。
オプションのインナーテントの追加も良いですが「J. cot tent」のような小型のテントと組み合わせての、カンガルースタイルも調子が良さそうです。夏はコット寝、寒い季節はテントinテントで、防寒性をアップさせるのもあり。
さまざまな設営スタイルができるテントなので、季節を通して飽きずにキャンプを楽しめそうです。
テントポールのトップメーカーが手がける新ブランド、ジェイクラー。同ブランドのテントには、その高い技術や品質だけでなく、キャンパー本位の確かな機能性が備わっていました。今回紹介したテント以外にも大型ドームテントやタープなど、さまざまなアイテムが続々展開。
気になる方は、国内での正式販売の情報をヘリノックスの公式サイトでチェックしましょう。
(問)Helinox Japan helinox.co.jp/
The post 最新テント、実物拝見。ヘリノックスのDAC社が手がける兄弟ブランド、ジェイクラーに刮目すべし。 first appeared on GO OUT WEB.