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「もう物は使い捨てない」そういう時代の潮流があって、近年、ヴィンテージやアンティークの魅力があらためて語られるようになりました。何十年も前にこの世に生まれたアイテムが2021年の現代に至ってもなお現役であることはある意味すごいことですが、それはひとえにそれらのアイテムが上質だから、にほかなりません。たとえば小さな腕時計。だんだんとベルトが古びてきて、時を刻むのも遅れ出し、ケースにはキズが目立つようになって。でも日々使うのに支障が出るレベルに達したら、ベルトは交換すればよく、その道に精通したプロの手でメンテナンスをほどこしてもらえば遅れは補正できることもあります。ケースのキズも磨き上げれば目立たなくなり、何ならキズは味ととらえれば素敵に映える。遅れだって気にしなければいいのです。10分遅れることがわかっている時計なら、10分先の行動を取ればいいだけの話、そんな風に思いませんか?
新品同様に動かないアイテムをポンコツと思うのではなく、「年を重ねても頑張っているね」と優しい気持ちで並走すれば、上質なアイテムはこれから先もずっと素敵な現役であり続けてくれることでしょう。
そのひとつとして、この《CHAUMET(ショーメ)》のヴィテージ時計「アノー」をご紹介します。《ショーメ》は1700年代に創業したフランスの高級ジュエラー。手げける時計もジュエリーのように繊細で美しいことで知られています。ぽってりとした輪っかのような外観が特徴的な「アノー」コレクションはすでに現行品としては制作されていませんが、普遍的なデザインで今の時代の装いにもフィットする美しい存在感があります。
ショーメの腕時計 ※ヴィンテージ ¥129800/HIROB(ヒロブ 渋谷ヒカリエ店)
【問い合わせ先】
ヒロブ 渋谷ヒカリエ店 03-6434-1699
夏本番に向けてお洒落に力を入れたいポイントは、顔まわりと手まわりを飾る”アクセサリーや時計”に。FUDGEガール定番のパールネックレスやずっと愛用できるミニマルなデザインの時計、旬のゴールドのジュエリーなどなど……ワンツーコーデをはじめスタンダードなコーディネートに彩りを添えてくれる、シンプルながらも程よく存在感のあるアイテムたちをラインナップしました。
photograph_Yokoyama Sodai
styling_Nakai Ayano
hair &make-up_Toyama Yuka (mod’s hair)
model_Noemie
text_Koba.A
edit_Ogura Fumika, Oguchi Eiko