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これらの皮下に蓄積する余裕があるうちは、脂肪は優先的に皮下脂肪に蓄積されていくもの。しかし、皮下脂肪でまかないきれなくなると、体の深いところに溜まるようになります。
これがいわゆる内臓脂肪。とくに肝臓や心臓に多量の脂肪が溜まってしまうと、重い病気を引き起こしてしまいます。いいかえれば、皮下脂肪に蓄積しているあいだは安心。それが内臓脂肪に蓄積するようになったら黄信号です。
体の中にある脂肪は、一部は体を作る成分となり、一部はエネルギーとして使われ、残った脂肪が脂肪細胞に蓄えられる仕組み。この脂肪細胞に蓄えられる最初の選択肢が皮下脂肪です。
筋肉を使った身体運動のエネルギーとして使われるのは糖質。しかし、糖質の貯蔵量は少ないためエネルギーの供給は長続きしません。運動が長時間に及ぶと、糖質が枯渇してきます。
ここで登場するエネルギー源が脂肪です。皮下脂肪が血液中に放出されて筋肉などに運ばれ、エネルギー源として利用されます。
なお、皮下脂肪は生まれて間もない子どもには全身にほぼ均一に分布。それが年齢が増すにつれて皮下脂肪の分布の均一性が失われていきます。そして、皮下脂肪の厚いところや薄いところが現れてくるのです。