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ひじを曲げる動作では、力こぶを作る上腕二頭筋が短縮すると、二の腕にあたる上腕三頭筋は伸張するもの。このとき上腕三頭筋がリラックスせずに力んでしまうと、ブレーキをかけるような状態となって動きの円滑さが失われます。
また、円滑さが失われると上腕二頭筋と上腕三頭筋が互いに綱引きをしているような状態になることも…。弱いほうの筋肉が強く引き伸ばされて、肉離れなどの損傷をおこす原因にもなりかねません。
とくにダイナミックストレッチは動きを円滑にする効果が高いのが特徴。運動に参加する筋肉の協調的作用の活性化、筋肉の温度や心拍数の上昇、心理的な興奮水準の高揚などの効果が高く、ウォーミングアップとして効果的です。
立った姿勢で片足を前後にスイングする方法は、ダイナミックストレッチの代表例。最初は弾みをつけずに足を前方にゆっくり上げ、後方にゆっくり動かすことで拮抗筋を短縮・伸張させます。
このときの拮抗筋は、股関節の屈筋群である腸腰筋や大腿直筋と、股関節の伸筋群である大殿筋やハムストリングです。これを2~3回繰り返したら筋肉の力を抜いて徐々にスピードアップ。10回ほどの反復を行うのです。
ダイナミックストレッチはこのような方法で、拮抗金同士の収縮と弛緩の切り替えをスムーズにすることができるというわけ。結果的に運動能力がっぷするのです。