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持久力の元となるミトコンドリアは、エネルギーが足りないと感じたとき増える仕組みになっています。つまり、細胞の中でATPがなくなるのを感知すると、ミトコンドリアを増やすメカニズムが働くのです。
このため、持久力をつけるなら1日1万歩よりも1日1分の運動をしたほうが効果的。1日1万歩の運動をしていても、ミトコンドリアはATPを同じペースで作り続けます。しかし、少しきつい運動をするともっとエネルギーが必要になるため、瞬間的にATPが足りなくなるのです。
ATPが足りないことに気づくと、細胞はミトコンドリアを増やすスイッチをオンにします。すると、ミトコンドリアが分裂をして増加。ATPをより産出するようになって持久力がつくわけです。
ミトコンドリアを増やしてスタミナアップするには、1分以上のちょっとキツめの運動をすることが大切。それによってミトコンドリアを増やすスイッチが入ります。そして、そのスイッチはオンする回数が多いほど効果的です。
なお、持久力を左右するミトコンドリアの量は、見ためで判断できます。概して、姿勢がよい人はミトコンドリアが多いという傾向。というのも、姿勢を維持する筋肉にはミトコンドリアが多いからです。
逆にいえば、背中をピーンと伸ばし続けることも持久力をつける運動になります。電車の待ち時間のあいだに、背筋を1分ほど伸ばし続けたりするとよいでしょう。これで持久力をつけることができるのです。