暑さに弱い人は筋肉量が少ないのかもしれません。というのも、筋肉は水分を溜め込むタンクの役割を果たすからです。筋肉量が少ないということは、水分を溜め込める量が少ないということ。すぐに脱水症状になってしまいます。熱中症対策には、筋肉をつけることが大切なのです。



筋肉をつけることが熱中症対策


特殊なMRIで赤身の牛肉と脂身の牛肉を見てみます。すると、赤身には水分がしっかり映っていますが、脂身には水分がほとんど映っていないのです。


じつは赤身には水分が80%含まれているのに対して、脂身には水分が20%しか含まれていません。ここで赤身は筋肉、脂身は脂肪ということ。すなわち筋肉は、水分を溜め込むためのタンクの役割を果たしているのです。


じつは2000年ごろから、熱中症になりやすい人となりにくい人がいることがわかってきてました。そして、その違いが筋肉量にあることがわかってきたのです。熱中症対策には筋肉をつけることが有効なのでした。


筋肉をつけるなら楽々スクワット


実際、体重60㎏の筋肉のある男性なら、20リットルほどの水が筋肉に蓄えられています。ところが、筋肉の落ちた体重60㎏のお年寄りになると、筋肉に蓄えられる水の量は10リットルほどに減少してしまうのです。


熱中症対策には、水分のタンクとなる筋肉をつけることが大切ということ。それでは、どのように筋肉をつければよいのでしょう? じつは下半身には筋肉の6割が集中。筋肉をつけるなら下半身を中心に鍛えると効率的です。


そして、筋肉をつけるなら楽々スクワットがおすすめ。机やイスなどにつかまって、少しきついと感じるくらいの回数のスクワットを行います。目安は10回。これを2セット行います。これが熱中症対策となるのです。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 筋肉をつけることが熱中症対策になる理由とは?