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瞬発力トレーニングから外せないのが腹横筋の筋トレです。そもそも腹横筋は、人間が何らかの動作をしようとしたときに、体の中で最初に動くインナーマッスルと呼ばれる筋肉。あらゆる動きの基点となります。腹横筋がトレーニングされているかいないかで、瞬発力も大きく変わってくるのです。
人間の骨格を横から見てみましょう。胴体は上部が肋骨で囲まれていて、下部が骨盤で支えられた構造です。ここで腹部にある骨格は背骨だけで、巨大な空間があります。骨格で見ると、腹部がかなり不安定な場所であることがわかります。
この空白地帯をがっちり固めるのが腹横筋と呼ばれるインナーマッスルです。肋骨から骨盤までの幅で、背骨付近から腹部をぐるりと囲んでいます。コルセットのような形状で腹部を覆って、胴体の安定感を高めているのです。
このため、太ももやふくらはぎを鍛える瞬発力トレーニングだけでは効果は半減してしまいます。せっかく足をすばやく踏み出せても、そこに乗っている体幹がフラフラでは意味がありません。
腹横筋が弱体化した状態は、いわば内臓がたぷたぷと動いてしまうようなもの。いわば水が入ったバケツをお腹に組み込んでいるような状態といえます。そんなバケツを抱えてダッシュしても、瞬発力が発揮されるはずがありません。
また、そんなバケツを抱えたまま止まろうとしても、慣性の法則でピタリと止まることはほぼ不可能。フェイントで相手を交わすような動きもできません。瞬発力トレーニングにおける腹横筋の重要性がよくわかるはずです
だからこそ、瞬発力トレーニングから腹横筋の筋トレが外せないというわけ。腹横筋の筋トレを瞬発力トレーニングに組み込むことで、その効果を倍増させてくれるでしょう。
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