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筋トレ効果の高い動作が、そのまま運動能力の向上に結びつくとは限りません。実際、筋骨隆々の人がしなやかなフォームで運動している光景というのは、あまり目にしたことがないはずです。筋トレ効果と運動能力の向上がなぜイコールでないのか、そのメカニズムを詳しく見ていきましょう。
筋トレでムキムキになる人は、往々にして運動神経がよくない傾向があります。というのも、筋トレ動作をするときに運動神経がよい人は多くの筋肉を使って効率よく負荷を上げるからです。
しかし、効率よく負荷を上げてしまっては筋トレ効果はダダ下がり。そもそも筋トレ効果の高い動きというのは、じつはスポーツなどの運動の場面ではあまり登場しない特殊な動きなのです。
そんな筋トレ動作には、むしろ運動神経が高くない人のほうが好都合というわけ。結果的に、効率的に筋肉を使えない人のほうが、筋トレ効果が高くなります。非効率な動きのほうが筋トレ効果は高いのです。
とはいえ、筋トレが運動能力の向上に寄与することは間違いありません。最大筋力がアップすれば運動でのパワーもアップします。ただし、運動能力の向上に逆効果となる筋トレがあることは意識する必要があります。
その典型例がスロトレです。スロトレは筋トレ動作をゆっくり行うことによって効果をアップさせるメソッド。ゆっくり動作することで血流が制限された状態で、かつ拮抗筋がスピード制限することで筋トレ効果がアップします。
しかし、主働筋と拮抗筋がせめぎ合っている状態は、スポーツ動作では非効率な動き。スピーディな動作が求められるようなスポーツ動作においては、拮抗筋にブレーキをかけさせる必要はありません。このように、筋トレ効果と運動能力の向上はイコールではないのでした。
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