筋肥大させるには、いかに効率的に筋肉に刺激を与えるかがポイント。一方、スポーツのパフォーマンスはいかに効率的に外部に大きな力や速度を発揮させられるかがポイントです。筋肥大の動作とスポーツ動作は目的がまったく違うということ。筋肥大を追及しすぎるとスポーツが下手になるのです。



筋肥大はいかに筋肉に刺激を与えるか


筋肥大といえばウェイトトレーニング。筋肥大させて筋力を高めることを目的としたトレーニングです。内部の筋肉にかかる負荷の大きさが問題であり、その動作によって外部に大きな力を発揮できるかは問題ではありません。


筋肥大のためには、何キロのバーベルを持ち上げるのかより、どれだけ筋肉に刺激を与えられるかが重要になります。筋肥大というのは、筋肉に負荷をかけるという内向きの目的を持っているのです。


一方、スポーツパフォーマンスはできるだけ効率よく、外部に大きな力や速度を発揮させるもの。さらに、その力や速度を長い時間、持続させることがポイントになります。いわば外向きの目的を持っているといえるでしょう。


筋肥大の動作とスポーツ動作は正反対


内部にかかる負荷に対して、外部に発揮できる力や速度が大きいほど動作の効率がよくなります。動作の効率がよいほど、より楽に大きな力や速度で動作できるということ。それがスポーツ動作として理想的な動きです。


それに対して、筋肥大の場合は筋肉に大きな負荷をかけることが目的なので、動作の効率のよしあしはまったく関係ありません。どちらかというと動作の効率が悪いほうが筋肥大にはすぐれていることもあります。


このように、筋肥大の動作とスポーツ動作は正反対なのです。このことをしっかり意識してトレーニングをしないと、筋肥大を追及しすぎてスポーツが下手になるという現象が発生。使えない筋肥大を生み出してしまうのです。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 筋肥大を追及しすぎるとスポーツが下手になる