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たとえばスポーツで投げる動作を行うとき、使う筋肉は一部ではありません。何百という筋肉を連動させています。しかも、それらの筋肉は同時に力を出すのではなく、それぞれが適切なタイミングで適切な力を出しているのです。
体全体で捉えたときには、力を出すタイミングは「下半身→体幹→上半身」という順番。上半身をさらに細分化すると「肩→ひじ→手首」という順番になります。いくつもの筋肉が流れるように連動しているのです。
このように、スポーツ全般で求められるのは、合理的でスムーズに筋肉を動かせること。それができるかできないかが運動神経の違いです。そこにスポーツが得意か苦手かの差があります。
しかし、筋トレで求められるのは合理的でスムーズな筋肉の動きではありません。一部の筋肉を同時に力を出すという、非合理的な動きになります。この非合理的な動きができなければ筋骨隆々にはならないのです。
もし合理的な動きを筋トレでやると、筋肉は効率的に鍛えられません。鍛えたい筋肉以外の筋肉も使ってしまって筋肉にかかる負荷が分散。筋骨隆々になるには途方もない時間がかかってしまうでしょう。
つまり、合理的な動きができないスポーツが苦手な人ほど、筋骨隆々になりやすいということ。筋骨隆々の人は意識しなくても非合理的な動きができるのです。これが、筋骨隆々なほどスポーツが苦手な人が多い理由になります。