体脂肪を効率的に減らしたいと誰でも思うもの。そのためには運動するのが一番です。ただし、闇雲に筋トレや有酸素運動をしても、それこそ効率的ではありません。じつは筋トレよりも有酸素運動のほうが体脂肪が燃焼するのです。その理由を詳しく見ていきましょう。



筋トレでも有酸素運動でも脂肪分解


身体運動は突き詰めれば筋肉の活動によって行われます。これは筋トレでも有酸素運動でも同じ。そして、筋肉を活動させるにはエネルギーが必要になります。このエネルギーを運ぶのは血液の役目です。


筋トレでも有酸素運動でも、運動量を増やすとそれだけ多くのエネルギーが必要になります。エネルギーを運ぶために血流が促進され、心臓の働きも活発になり、呼吸も高まるのは誰しも経験あるでしょう。


こうして運動を続けていると、筋肉に分布している毛細血管に流れる血液の量が増えます。すると、脂肪細胞から分解して放出された脂肪酸がすみやかに血液中に取り込まれ、筋肉に運ばれるようになるのです。


筋トレより有酸素運動のほうが燃焼


つまり、どんな運動を行っても脂肪分解を高めるホルモンは分泌されるもの。しかし、筋肉に運ばれた脂肪酸が二酸化炭素と水にまで分解されるのは、脂肪燃焼能力にすぐれている赤筋線維を働かせる運動なのです。


このため、体脂肪を燃焼させるには同じ運動でも、赤筋線維を働かせる運動が必要になります。そして、赤筋線維は背中や手足の深いところに多く分布。ゆっくりとした全身運動をするときに働きます。


ここで、筋トレはおもに白筋線維を働かせる運動。一方の有酸素運動はおもに赤筋線維を働かせる運動です。すなわち、筋トレより有酸素運動のほうが体脂肪が燃焼するのです。


情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 筋トレより有酸素運動のほうが体脂肪が燃焼する