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「スーパーマリオ」シリーズには欠かせない敵キャラ・クッパ。ギネスワールドレコーズが2013年に発表した「ビデオゲーム史に名を残す悪役トップ50」で第1位に輝いた世界的に人気な悪役ですが、実はあまり知られていないトリビアがあるんです。
■ピーチ姫をさらう目的⇒公式設定ではピーチ姫の能力に理由が…
クッパにさらわれたピーチ姫をマリオが助けに行く…というのは、マリオシリーズではお馴染みの展開。しかし、クッパがピーチ姫をさらう目的をご存知の方は、意外と少ないのではないでしょうか?
実は第1作『スーパーマリオブラザーズ』の取扱説明書に、クッパたちによって岩やレンガに姿を変えられたキノコ一族を、元の姿に戻すことができる能力を持っているのがピーチ姫だったため、クッパに捕らえられたと書かれているのです。
しかし、YouTubeにファンが投稿した考察動画によって、ある説が広がり始めました。その説というのは、孤児だったクッパが7人の子分「コクッパ」や、実の息子である「クッパJr.」に自分と同じ思いをさせないため、ピーチ姫に母親になってもらいたかったというものです。『スーパーマリオサンシャイン』でクッパがクッパJr.にピーチ姫を母親と吹き込んでいたことも、この説が広がった要因だったのではないでしょうか。
ほかにも、クッパがピーチ姫と結婚したいからだという説や、幼馴染のメロンちゃんの姿をピーチ姫に重ねているという説などが流布しており、その一部は漫画やアニメなどでの設定だったりします。作品によって設定が変わる柔軟さ、おおらかさも「スーパーマリオ」シリーズの魅力と言えるかもしれませんね。
■名前の由来⇒スタッフが思いつきで発した言葉がそのまま採用?
クッパと聞くと、同名の韓国料理を思い浮かべる方もいるかと思いますが、実はその料理のクッパがそのまま名前の由来になっているのだそうです。『スーパーマリオブラザーズ』の制作中、ボスキャラクターのネーミングで難航していたところ、開発スタッフのひとりが「焼肉屋でクッパを食べたい」と口にしたことから、プロデューサーの宮本茂氏に採用されたと言われています。
ただ、これには余談もありまして、宮本氏は当時クッパがどんな料理なのか知らず、焼肉屋のメニューであることから焼肉の種類だと思い込んで即決してしまったのだとか。きっかけは勘違いだったとしても、今となってはクッパのルックスと名前は切り離せないほどハマっているように感じますよね。