写真:AP/アフロ


 



日本代表『ブレイブ・ブロッサム(=勇敢な桜の戦士たち)』の快進撃に、日本国中が湧いたラグビーワールドカップの裏で“もう一つのワールドカップ”が10月15日、ひっそりと幕を閉じた。バレーボールである。



 



この「ひっそり感」は視聴率の面でも顕著なようで、かつては「東洋の魔女」と呼ばれ、1964年に開催された東京オリンピックではテレビの歴代視聴率2位を弾き出した女子バレー(※対ソ連戦)ですら、9月16日に行われた因縁の韓国戦が9.3%、22日のアメリカ戦でも9.9%……と、厳しい数字が並ぶ結果に終わった……らしい。



 



 



なぜ、4年に一度しかない大々的かつ貴重な国際大会であるにもかかわらず、バレーボールはそうも影の薄いコンテンツへと成り下がってしまったのか? 元来、バレーボールにはさして興味のない私が、私なりに浅い知識を振り絞り、突き詰めてみたところ、



 



 



・いつも日本ばかりで開催されているからワールドっぽさが乏しい



 



・いつもフジテレビが独占中継しているから『フジテレビが主催する単なるバレーボール大会』と勘違いしてしまう



(=中継の彩りがフジテレビの単色に染まってしまっている)



 



・いつもやたら全面的にカップリングされているジャニーズの応援が『ワールドカップ』の特殊性・品格を損なっている



(=ポピュラー化しすぎている?)



 



・以上から『4年に一度しかない』という稀少感覚がマヒしてしまっている



(=毎年開催されているような錯覚に陥ってしまう)



 



・しかも今回はラグビーワールドカップと開催時期が重なってしまい、単純に運が悪かった



 



 



……あたりの理由がザッと頭に浮かんだのだが、そんななか『アサ芸Biz』が、とんでもない“伸び悩みの仮説”をおっ立てていた



 



 




「ひとつ、男性ファンが離れた要因と言われているのが、ウェアです。ブルマをやめたから見ないという男性は少なくありません。確かに昔の(女子)バレー選手が躍動するブルマ姿は美しかったですからね」(週刊誌記者)




 



じつに大胆で斬新な仮説ではある。が、「ブルマをやめたから見ないという男性は少なくありません」って……ホンマかいな。一体どの層の何人くらいにリサーチをかけて、どの程度の比率から「少なくありません」と断言しているのかは、まったくもって不明であるのだけれど、そこまで世の男子たちは「ブルマ」が好きなのか?



 



 



たしかに今年57歳となる私をはじめとする我々世代にとって、中高生時代の女子のブルマは一種の神々しさを放っていた。そのころのトラウマをそのまま引きずり、今でも女性とイメージプレイを楽しめるたぐいのお店などでは、「ブルマに体操着」をコスチュームに指定する中高年が「少なくありません」とも聞く。



 



そりゃあ、あのころは思春期の男子の萌えゴコロを掻き立てる身近なアイテムがブルマしかなかったのだから、しょうがない。しかし、成人してブルマに勝る多種多様なセクシーツールを目の当たりにしてきたはずの健全なアダルト男性が、いつまでもブルマから“卒業”できないまま固執し続けるのは“マニアック”という意味で、やはりちょっとした「変態」なのだ。私なら、女性のコスプレがオプションにある系のお店に行ったとしても、淀みなくこう告げる。「ブルマなんて履かなくていいです。だったら飛びきりいやらしい下着にしてください」と。



 



 




「JVA(日本バレーボール協会)が定めるユニフォーム規程にはとくにブルマを禁止する条項はありませんから、女子バレー復活のために、ウェアをもっと魅力的にするという案も一理ある。中にはビーチバレーのようにすればいいと言う人もいますが、確かにそれが許されれば視聴率は上がるでしょう。いずれにせよ、ウェア問題は一考の余地がありますね」(前出の週刊誌記者)




 



……とも、アサ芸Bizは指摘する。もし万が一、これらのブルマ問題がそれなりの信憑性に基づいたものならば、たかがウェア云々で視聴率が左右されてしまうバレーボールワールドカップの運営自体に根本からメスを入れるべきだと思うのだが、いかがだろう? 


情報提供元: citrus
記事名:「 そこなのか…バレーボールW杯の視聴者離れに、とんでもない仮説が浮上した件