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カーシェア、オフィスシェア、ルームシェアと百花繚乱の「シェアリングビジネス」のなか、「ボートシェア」がじわじわ人気を集めています。ボートシェア、つまり船のシェアリングビジネスとして代表的なサービスが、ヤマハ発動機が展開する「ヤマハマリンクラブ・シースタイル」。このシェアリングサービスは、12年連続で会員数が増加、現在2万3400人もの会員を有しています。年間9万人もの方々がボートのシェアリングサービスを楽しんでいるというから驚きです。
「船のシェア」と聞くと「富裕層向けのサービス」といった印象ですが、「シースタイル」は会員であれば4400円(3時間)から借りられる親しみやすいサービス。サービス拠点は国内140ヶ所、ハワイ・グアム・タイの海外3ヶ所にあり、会員であれば好きな場所で好きな時に、好みのボートを借りられる仕組みです。
使い方は人それぞれ。釣りやクルージングをはじめ、ウェイクボードやSUPといったマリンアクティビティを楽しむ人も多いそう。船舶免許さえあれば、いつでもボートレジャーを楽しめるこのサービスは、休日の遊び方を大きく変えてくれそうです。
ただ車の免許と違い、ボート免許を持っている人はまだまだ少数派です。ボートレジャーは他人事、と考えている人も多いでしょう。ですが、ボート免許の取得者も実は年々増加していて、2018年は年間で5万7000人もの人が取得しています。なかでも主流の「2級ボート免許」は3日間で取得でき、費用も10万円弱。さらに最近は、スマホやタブレットで学科講習ができる「スマ免」といったオンライン教室も登場。すきま時間を利用して免許取得に臨む人もかなり増えているようです。2級の「スマ免」は、約4時間のオンライン学科講習を済ませば、実技講習1日、国家試験1日の計2日間で免許取得を目指せるコース。車の免許と比べると格段にとりやすい資格といえます。
■7000万円超えの豪華クルーザーも…
取得しやすい環境が整ってきたボート免許ですが、「シースタイル」では免許不要の「船長付きチャーター」というメニューも用意。さまざまなスタイルのボートライフを提案しています。今年から新たに、東京の運河めぐりや横浜トワイライトクルーズといった都市部のコースも設定して話題になっています。チャーターするボートはスタンダードなモデルだけでなく、7000万円超の超豪華クルーザー「イグザルト36」をチャーターするプレミアムなプランも。利用シーンによって最適なボートが選べるのもシースタイルならでは。
免許の有無にかかわらず、手軽にボート遊びの楽しさを味わえるシースタイルの「ボートシェア」は、単に利便性、効率性だけを追求したシェアリングサービスとは違い、余暇の過ごし方や楽しみ方に広がりをもたせてくれる、“文化的な”シェアリングサービスといえます。ボート遊びに適したこれからのシーズン、「新しい遊び」を探している大人なら一度試してみる価値アリです。