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災害時に持ち出す防災リュック。防災の日が近づくと防災リュックと中身のセットが販売されているのもよく見かけます。ところが、幸いなことに防災リュックの中身を使うことはなく賞味期限や消費期限が切れてしまうことがほとんど。「買ってもどうせ使わないんだったらもったいない」と防災リュックの中身を期限切れのまま放置している人はいませんか? そんな人は必見!食品をムダにしないで防災に備える方法があります。
普段から食べている食品で日持ちのする食品を少し多めに購入しておき、災害時でもいつもの食材で食事を続けるのです。これは「ローリングストック」という方法で、3.11以降に広く知られるようになりました(詳しくは「避難所生活・防災袋にも…非常時に備えるべき水と食品」を参照して下さい)。そこで、今回はローリングストックしたい食品を7つ紹介します。
1. 缶詰 今流行のさば缶などの魚の缶詰はそのまま主菜に。フルーツ缶はデザート代わりになります。
2. レトルト食品 カレールーやパスタソースなど。そのまま食べたり、ほかの食材の味付けを変えたりと重宝します。
3. 野菜ジュース、保存の効く野菜 通常、野菜ジュースは野菜としてカウントしないで下さいと説明していますが、災害時は特別です。丸ごと野菜で食物繊維を摂りたいところですが、野菜ジュースでビタミン補給ができるので、栄養バランスがぐんとアップします。
4. パックご飯、無洗米、乾麺、カップ麺 少ない水で作れたり、使った水を捨てずに済むもので主食になるもの。
5. レトルトスープ、インスタント味噌汁 3.11の避難所で「味噌汁が飲みたい」の声は多かったそうです。自宅でストックしてあれば安心です。
6. スキムミルク カルシウム源が不足しやすくなるのでストックするとともに、日常の食事に取り入れる習慣をつけましょう。
7. 菓子類 チョコレートやビスケットなど、本当に何もなくなってしまったときにはエネルギー源になります。ビスケットは非常用のビスケットもありますが、お菓子売り場に売っているビスケットのほうが賞味期限は短いですが、味がいいので、普段からビスケットを食べる習慣があれば、1箱多めに買い置きすれば、非常用のビスケットは必要ありません。
これらの食品を組み合わせて、家族の人数と年齢構成などを考えて、3日間程度は自力で耐えられるくらいの食材を用意しておきましょう。
例えば、大人2名、小学生の子供2名の4人家族であれば、
こんな感じになります。
ここにはストックしておきやすい食材と調理の手間がかからないものを中心に、一般家庭で日常の食事で食べているであろうものを選んで記しましたが、日常の食事で食べている食材で保存が効くものであれば、なんでも「ローリングストック」として使うことができます。
たとえば、小学生の子供がおやつにポテトチップスをよく食べているのであれば、ポテトチップスを1~2袋、多めに買っておくというのも、立派なローリングストックです。
このほかに「水」は1人につき1日3リットル以上が必要といわれています。水のストックは以外と邪魔ですが、絶対に外さないで下さい。
他にも、トイレットペーパーや女性用品(配給が遅れることが多いようです。怪我をした際の「止血剤」などにも重宝しますので是非ストックを)、加熱のためのガスボンベや使い捨ての食器などの日用品は、きちんとストックしておき、いざというときにあわてないようにしておきましょう。