■頼れるはずの夫が「子供みたい」だったとき



 



カナさん(34歳)が、23歳年上の男性と結婚したのは12年前。22歳と45歳のカップルは同じ職場で、彼はバツイチだった。結婚を決めた理由は「頼りがいがあったから」だという。



 



「うちは私が小さいときに両親が離婚して、母が1人で私を育ててくれたんです。父親がどういうものかわからなかったから、ある意味でファザコンだったんだと思います。一緒に食事に行ったとき、彼が魚を骨からはずしてくれたり、肉を切り分けてくれたりと、子供にするように面倒を見てくれて。メンタル面でも私が少し落ち込んでいると、そこから脱する方法を教えてくれた。この人と一緒だったら、私は人生を迷わなくてすむと思ったんです」



 



ところが結婚して、特に子供ができてからは夫と息子、どちらが子供かわからないほど手がかかるようになった。



 



「気づいたら夫も私を“ママ”と呼ぶようになっていた。家庭的ではあるけど、休みの日など私のあとを追いかけ回すように何でも一緒に行動したがる。だんだんうっとうしくなっていったんです」



 



 



■幻滅と失望だらけの日々



 



その後、子供が大きくなるにつれ、夫には幻滅と失望の日々が積み重なっているとカナさんは言う。



 



「これは仕方ないのですが、子供の運動会でも周囲のお父さんに比べて年がいっている分、運動能力が劣るんですよね。子供がかわいそうだなと思って。しかも、夫は努力をしないんですよ。もう少し運動すればいいのにしないから、子供とキャッチボールするだけで足を捻挫しちゃう。夫は『人間は自然体がいいんだ!』と言うけど、努力したくないだけなのがわかるし……。尊敬できなくなっているんです」



 



女性からの尊敬が愛に変わって結婚した場合、尊敬がなくなると同時に愛もなくなる。愛だけ残るのは無理なのだ。



 



「今はかなり冷え込んだ状態ですね。子供が20歳になったら私は私の人生を考えたいなと思っています。冷たいようだけど、私はこのまま夫とともに老いる気になれないんです」



 



カナさんの気持ちもわかるが、夫の気持ちを考えるとなんとも切なくなってくる。



 



※情報は2019年3月1日時点のものです


情報提供元: citrus
記事名:「 酷すぎる現実……超年下妻が夫を見限るきっかけ