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優しくて、聞き上手で、空気も読める女性……なんて、めっちゃ「可ありまくりやん!」と、つい突っ込みたくなってしまうが、総論的には「(第一?)印象は薄いけれど、(薄いがゆえ?)会うごとにじわっと癒し感が滲み出てくる女性=可もなく不可もない女性」なんてなことが書いてあった。
たしかに、「大人し(い)」くて「(ファッションも含んで)一般的な趣味を持つ」女性が突出したインパクトを他人に与えるケースは稀であり、そういう最大公約数的な感性の持ち主を「可もなく不可もなく〜」といった(私個人としては、あまり好きになれない)形容でまとめてみた……ってことなんだろう。
さて! 話はガラッと変わるが、『日刊ゲンダイDIGITAL』が「『どうする家康』の視聴率は上昇しつつあるも、松本潤さん演じる主役の家康の存在感が薄すぎて、目立つのは脇役の熱演ばかり」みたいな皮肉的内容の記事を配信していた。
たしかに、武田信玄役の阿部寛さんや織田信長役の岡田准一さん、豊臣秀吉役のムロツヨシさんに夏目広次役の甲本雅裕さん、それに服部半蔵役の山田孝之さんや足利義昭役の古田新太さん……ほか、「脇役」は一癖も二癖もある怪優が勢揃いで、それぞれの役者さんたちがその実力にたがわぬ濃厚な「熱演」を観せてくださっている。
だが、私は今回のNHK大河ドラマのここまでを振り返りながら、こんな風にも考える。
「もしかしたら、実物の徳川家康もマツジュンさんが演じる家康のように存在感が薄い人物だったのではないか? だからこそ、戦国の厳しい時代をぬるっと生き抜き、天下人となって200年以上も続いた江戸幕府を築けたのではないか?」
……と。「出る杭は打たれる!」という定則は「戦国時代の覇権争い」でも「会社の出世争い」でも同様であり、「合コン」だって最終的に意中の異性をさくっと射止めるのは案外場の空気に完ペキに溶け込んで目立たない、『KOIGAKU』サンが言うところの「可もなく不可もないヒト」だったりする。そして、万が一私の仮説が正しいのならば……このたびの松本潤さんが演じる「家康」は、これまでの大河史上でもかなり異色で、かつ一番のハマり役だと、ゴメス的には最大級な賞賛の意を惜しまないのであった。
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