『J CASTニュース』によると、人気YouTuberのヒカルさんとラファエルさんが2月26日に公開した動画で、自身らに寄せられるネット上のコメントにツッコミを入れたという。事のあらましは以下のようなものであった……らしい。

 

動画では、視聴者から「許せない話」として寄せられた「ちゃんと動画を見てない人のヤフコメ。見ないようにしてるけど見てしまってイライラする」という声を紹介。そこから、ヒカルさんとラファエルさんのトークは次第にヒートアップ。

 

ヒカルさん:ヤフコメはたしかにね。適当っすからね、あいつら。

 

ラファエルさん:見てると辻褄が合わへんコメントが多いわ。(たとえば)「この人のことはよく分からないけど」という書き出しなのに、めっちゃ詳しいねん。お前、めっちゃ知ってるやん!

 

ヒカルさん:あるわ! 一応興味ないふりしとかないと悔しいから、って保険かけてるんでしょうね。

 

ラファエルさん:めっちゃ長文書くからな、あいつ(ら)。俺が高校のときに提出した国語の作文より書いてるよ。(書いているのは)普通の会社員の、日も当たらん会社員ちゃう?

 

ヒカルさん:そういうヤツらって、たぶんホクロから毛生えてるタイプっすね。

 

さて。今回のこれら一連のやりとりを聞いて(読んで?)、私個人としては「けっこう共感できる部分」と「ちょっと共感できない部分」があった。

 

最初に「共感できる部分」を挙げてみると、「適当っすからね、あいつら」のくだり。もちろん、「適当」じゃない、ためになる達者なカキコミもたくさん見かける。が、文章の上手い下手はともかくとして、「誤字脱字」をそのまま放置しているケースがとにかく多すぎる。まずは最低限、そういうケアレスミスに留意しなければ、 “書かれる側”や “ヤフコメ否定派”から「適当」と揶揄されても、文句は言えないのではなかろうか?

 

「この人のことはよく分からないけど」みたいなニュアンスの “枕詞”が好んで使用されがちな傾向も、たしかにある。そして、私もこの言い回しを文中で確認した時点で、その文章を最後まで読む気は一気に失せてしまう。「攻撃対象と同じ土俵に立つのも大人気ない」的なプライドやニヒリズムが先立っての、一種の “言い訳”のようなものなんだろう。しかし、とくに「他人の批判」を……どんなかたちでも公に発信する場合は、やはりその対象のことをある程度は調べておくべき……なのではなかろうか?

 

次に「共感できない部分」を挙げてみる。ヤフコメ欄は、ネット上に蠢(うごめ)くさまざまなカキコミ系掲示板のなかでも、やや特殊な性質を有しているのではないか。そう! ここに文章を “入稿”している少なからずの人たちは、おそらく「気軽な放言」というよりは、ちゃんとした「コラム」を書いているのだ。

 

つまらなかったり、ピントがズレていたりする “原稿”を容赦なくボツにする編集者も存在しない、従来は一部のプロフェッショナルにしか許されていなかった「コラムニスト」という職業の特権的な “表現の場”を、万人に提供したことにヤフコメ欄の意義がある……と、私は考える。だから、いくら売り言葉に買い言葉とはいえ「おのずと長文になってしまいがち」であることを小馬鹿にする安易な発言はよしてほしい。皆が皆、「日も当たらん会社員」だとか「ホクロから毛生えてるタイプ」じゃないはず……。百歩譲って仮にその人物像が「正解」だとしても、そんなヒトたちが「コラムニスト」になって、なぜ悪い!?

 

ただし、あくまで前述したとおり「誤字脱字を無くすこと」と「他人を批判する場合は、ある程度その対象を調べておくこと」は、 “書く側”にとっても大前提だとは思うのだが???

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情報提供元: citrus
記事名:「 「ヤフコメ欄の書き込み」に向けた猛批判に対して、ちょっとだけ反論する