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革堂と呼ばれる行願寺は、京都御苑の南西側すぐの場所にあります。京阪電車の「神宮丸太町駅」か京都市営地下鉄の「京都市役所前駅」から歩いて10分くらいです。駐車場はありませんので、近くのコインパーキングを利用してください。
およそ1000年の歴史がある天台宗のお寺ですが、革堂というのは、創建した行円上人が、子どもがおなかにいる母親の 鹿を殺生 してしまったことを悔やんで、その革を身に着けていたことからこの名で呼ばれるようになったといいます。
本尊は千手観音菩薩で、西国三十三所観音巡礼の第十九番札所になっています。
洛陽三十三所観音巡礼の第四番札所にもなっており、境内はいつも色とりどりの草花でいっぱいです。
都七福神めぐりのひとつ、「 寿老神 」が祀られており、本堂横に建つ寿老人神堂は、 不老長寿 のご利益があります。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
新京極通りの商店街の中にあります。入り口の立て看板には、「霊験あらたかな 当蛸薬師堂にて身体健全 諸病平癒 息災延命 安産祈願~」などのご利益案内が書かれています。
蛸薬師の泉 というご神水は、むかしこのあたりの病気に苦しむ人たちがこの神水で身体を清めると、病が治ったという言い伝えがあり、弁天様ご神水といわれるようになったとか。
悩みや心のうちをノートに書き込むことで救ってくれるともいいます。
創建は平安時代の終わりと言われ、ある男の夢に出てきた薬師如来のお告げからはじまったといいます。薬師如来は 病気平癒の仏さま です。
ガン封じのお守りや、蛸が描かれた絵馬が人気だといいます。所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
https://ja.kyoto.travel/tourism/single01.php?category_id=7&tourism_id=471
京都市街地から北へ向かい、市バスの「今宮神社」あるいは「船岡山」の近くになります。今宮神社は紫野御霊会で役病退散を開いた平安時代の994年にはじまります。人々は近くの船岡山に登り、花笠を振りながら歌って踊り、疫病を追い払おうとしたといいます。
境内には「阿保賢さん」といわれる霊石があります。病弱な人達が病気治癒を願いながら手のひらでそっとこの石を触り、そのままその手で具合の悪い箇所を触ると治るといわれます。また、いわゆる重軽石としても知られ、持ち上げて軽く感じれば病気治癒だけでなく願い事も叶えてくれます。まだ医学が発達していなかった時代から、京都にはこのような霊石が各所にあります。
5月にここで行われる やすらい祭り は、鞍馬の火祭り、太秦の牛祭りと共に 京都の3奇祭 と呼ばれています。花が散るのと一緒に疫病も散らないよう、疫病を鎮める祈願が行われます。昔は桜の花が散る頃に疫病が暴れはじめるといわれていて、京の都の無病息災を守るための祭りです。鬼が笛や太鼓に合わせて、町を踊り歩きます。
メインは赤い大きな花笠が登場して、この祭りで弱った疫病が鎮められ、1年間の無病息災が祈願されます。人が花笠の下へ入ると、その年は病気をしないといわれます。人間の力では抵抗できない病気の時代、花の力によって病気を広めず、治そうとする習慣があったのです。それほど、人間にとって花は昔から大切なものだったようです。今でも病気や入院のお見舞い、そして亡くなった方の棺にたくさんの 花がセットになる のはその名残でしょうか。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
https://kyoto-design.jp/spot/1439
粟田神社は知恩院の近く、青蓮院門跡の裏手にあります。地下鉄東西線「東山駅」から歩いて間もなくです。
東山の粟田口は京都への7つある出入り口のひとつでした。 源義経 も17歳で奥州平泉へ向かう際もここで祈願したといいます。平安時代の876年、当時の皇室は疫病の流行を防ぐため八坂神社に勅使を派遣して祈願させました。その後 八坂神社と同じご祭神 をここに祀られたといいます。
粟田祭りは、室町時代に祇園祭ができなかったときに代わりをつとめ、約1000年の歴史があります。
都の疫病対策だけでなく、都からの旅立ちと、反対にお帰りを迎えたことで旅行安全のご利益もあります。健康健脚の草履の形をしたお守りが人気です。
所在地、拝観料などの情報は公式ウェブサイトをご確認ください。
【京都】身体が資本 疫病退散・無病息災・病気平癒・健康長寿の神社仏閣 Part2へ続く
余暇プランナー
仏像と歴史好きな、社寺建築の仕事をしていたおじさんです。全国の社寺、仏像を見て回り、古代から戦国の時代を空想しています。 空想しすぎて小説を書き、文学賞もらっちゃいました。旅ライターと小説家の2刀流おじさんです。
【京都】身体が資本!疫病退散・無病息災・病気平癒・健康長寿の神社仏閣 Part1