2019年10月31日、首里城は正殿とその周辺の6棟の建物が火災に遭ってしまいました。

今、2026年の再建を予定し、工事が進んでいます。

火災に遭ったあとの首里城では”見せる復興”として再建の様子を見学出来るようになっています。

この記事では、2024年12月現在どのようになっているのか、様子を紹介します。

火災に遭ってしまった首里城

2019年10月31日の未明に首里城の正殿と周辺の建物6棟が火災に遭ってしまい、焼失してしまいました。

首里城は琉球王朝時代の政治、外交、文化の中心地として発達しました。琉球王朝時代にも何度も火災に遭っていますが、その都度、復活していたのです。沖縄戦では壊滅的な被害を受けてしまい、1992年に復元された首里城を見学された方も多いと思います。

そんな首里城は 2026年の再建 を予定し、工事が進んでいます。現在は”見せる復興”として再建の様子を見学出来るようになっていますので、どんな様子なのか紹介させていただきますね。

無料区域は今まで通り見学可能

首里城は無料区域と有料区域に別れています。無料区域は火災の影響を受けていませんので、以前のままです。

正殿の復興工事と併せて、無料区域の各門の塗り直し工事も同時進行で進められています。

守礼門から広福門まで

首里城の入口は複数ありますが、やはり守礼門から入るのがオススメです。

守礼門(しゅれいもん)

様々なテレビ番組にも登場し、二千円札のデザインになったことでも有名な門です。いつ見ても朱塗りの美しい門です。

額縁は扁額(へんがく)と言って、「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれています。礼節を重んじるの意味です。

園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)

こちらが世界遺産に登録されている門です。地味な石門と見落とさないようにしてください。

国王が出御の時に道中の安泰を祈願した場所です。

龍樋(りゅうひ)

龍の口から湧き水が流れ出ています。この水は枯れたことがないそうです。

瑞泉門(ずいせんもん)

龍樋のすぐそばにあるので「立派な、めでたい泉」という意味の瑞泉門と名付けられました。

瑞泉門を登った先で写真を撮りました。首里城は高台にあるので眺めがとても良く、晴れていると海も見えます。

とここまでは火災に遭う前のままです。

下之御庭(しちゃぬうなー)

首里城正殿の前にある広場は「御庭(うなー)」と言います。その手前の広場なので「下之御庭(しちゃぬうなー)」と言います。琉球王朝時代は御庭で行われる儀式の際の控えの場として使われていました。
今ではイベントなどに使用されることもあります。

龍柱

正殿の前にあった2体の龍柱は火災に遭っても倒れることなく、立ったまま残っていました。

ですが、たくさん傷を負ってしまったので、取り外して無料区域の下之御庭のプレハブの中で修理され展示されています。

系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)

今では休憩スペースとして使用されていて、自動販売機などもあります。

オススメは「呈茶サービス」で、500円を支払うと琉装を身に付けたスタッフから「花ぼうる」「くんぺん」「ちんすこう」「きっぱん」「冬瓜漬(とうがんづけ)」「糕菓子(こーぐゎーし/らくがん)」の6種の中から、季節ごとに4種のお菓子とお茶のサービスを受けることが出来ます。

西のアザナ(いりのあざな)

守礼門から下之御庭を経て有料区域を見学し、また無料区域を通って帰るルートが一般的ですが、無料区域にあるので、こちらで紹介します。

私のオススメのスポット無料区域にある「西のアザナ(いりのあざな)」です。

ここは展望台になっているので、晴れていると那覇港や慶良間諸島を眺めることが出来ます。特に夕景は絶景です。

有料区域も見学可能

有料区域も見学出来ます。広福門(こうふくもん)が券売所になっているので入場券を購入しましょう。大人400円です。

有料区域への入場門になっている奉神門(ほうしんもん)をくぐった先に有料区域が広がります。

火災に遭う前は美しい正殿が見えましたが、今は木材倉庫の壁面に書かれた正殿の絵が出迎えてくれます。

木材倉庫と素屋根(すやね)

木材倉庫とは首里城正殿の復元のために必要な木材を保管する場であり、実物大の図面を描く「原寸場」でもあります。

窓ガラス越しに職人たちの作業の様子を見ることが出来ます。

正殿は木材倉庫のすぐ隣にある素屋根(すやね)と呼ばれる覆いの中で再建されます。建築途中の正殿を雨やホコリから守るために設けられました。素屋根は正殿と同じ3階建てになっているので、正殿の大きさがよくわかりますね。

この素屋根も窓ガラス越しに見学することが出来ます。日ごとに正殿の工事が進んで見慣れた姿に近づいていくのでワクワクします。

御庭(うなー)には見学デッキが設置されていて、安全に復興工事の様子が見学出来るようになっています。

火災で破損してしまった赤瓦などの展示もあります。

御内原(おうちばら)は大奥のようなエリア

首里城正殿が火災に遭ってしまう少し前の2019年2月に御内原(おうちばら)エリアが公開になりました。

世誇殿(よほこりでん)

琉球王朝時代は未婚の王女の居室で、国王が亡くなったときに時期国王の即位の礼が行われた建物です。今は休憩所として利用されていて、大型モニターで首里城の歴史などの映像を見ることが出来ます。

御内原(おうちばら)

世誇殿(よほこりでん)の脇を通ると御内原(おうちばら)と呼ばれるエリアになります。御内原は国王一家とそこに仕える女官たちが暮らした生活・儀礼空間として、一般の人が立ち入ることは許されない場所でした。江戸城で言うところの多くのような空間です。

東のアザナ(あがりのあざな)

城郭の東端に築かれた物見台で城内を一望することが出来ます。

晴れていると久高島も見えます。

是非、復興工事が進んでいる様子を見て欲しいなと思います。

首里城は思っているよりも広いです。1時間半以上かかりますのでスケジュールに余裕をもって訪れてください。

首里城の基本情報

  • 住所:那覇市首里金城町1-2
  • TEL:098-886-2022
  • 開園時間:4月~6月・10月~11月 8:00~19:30/7月~9月 8:00~20:30/12月~3月 8:00~18:30/休場日:7月の第一水曜日とその翌日

https://oki-park.jp/shurijo/

首里城周辺グルメ

首里城公園の中でも食事の出来るところはありますが、首里城周辺のオススメのグルメのお店を紹介しましょう。

首里ほりかわ

「首里ほりかわ」は首里城のすぐそばの住宅地の中にあります。

細ーい脇道を進んだ先にあるわかりにくいお店ですが、行列の出来る人気の沖縄そばのお店です。

  • 住所:那覇市首里真和志町1-27
  • TEL:098-886-3032
  • 営業時間:11:00~売り切れ次第終了
  • 定休日:木曜日

https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470102/47000466/

ななほし食堂

手軽に沖縄料理を食べたいなら、食堂へ行くことをオススメします。

手作りの豆腐がおいしいお店で、どれを頼んでもボリューム満点です。

  • 住所:沖縄県那覇市首里鳥堀町1-45-2
  • TEL:098-917-1747
  • 営業時間:月・木:11:00~15:00/火・金・土:14:30~19:30
  • 定休日:水・日
  • 駐車場:お店の前に3台ほど有

https://www.instagram.com/nanahoshi_744/

caFe木箱

ママの作る気取りのないランチのお店です。

なにを注文してもボリュームたっぷりでおいしいですよ。

  • 住所:沖縄県那覇市首里儀保町1丁目8
  • TEL:070-1945-8908
  • 営業時間:11:30~16:00
  • 定休日:土、日

https://www.instagram.com/cafekibako/

首里城を満喫しよう

首里城は思っているよりも広いですので、無料区域と有料区域を両方見ると1時間半~2時間くらいかかります。是非、動きやすい服装で荷物は最小限にして、復興工事が進む首里城と首里城周辺グルメの両方を楽しんでくださいね。

https://www.veltra.com/jp/japan/okinawa/?sid=1554


marine

余暇プランナー

東京出身、沖縄に移住して13年です。沖縄移住のきっかけは東日本大震災です。家も家族も無事だったのですが、地震酔いが続いたのが辛かったからです。 以前、ダイビングのために訪れて好きになったので沖縄に住むことにしました。 私が沖縄の好きなところは、暮らしやすい気候とおいしいものが多いことです。沖縄そば、コーヒー、パンなど、おいしいものばかり。沖縄の魅力は海だけじゃない!と思っているので沖縄のいろいろな魅力を発信します。

【沖縄】火災からの復興!首里城の”今”を徹底解説|周辺グルメもご紹介(2024年)

情報提供元: YOKKA
記事名:「 【沖縄】火災からの復興!首里城の”今”を徹底解説|周辺グルメもご紹介(2024年)