- 週間ランキング
2023年に36回目を迎えた日本で一番規模の大きい映画祭。 有楽町・日比谷・銀座エリアで開かれ、レッドカーペットが敷かれる「ザ・映画祭」です。昨年、 「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する」 というミッションをあらたに打ち立てました。コンペティション部門が有名ですが、アジアの未来部門、ガラ・セレクション部門、ユース部門など全部で9部門あります。
若手の登竜門的な映画祭。 それもそのはず、1977年のスタート当時から 「映画の新しい才能の発見と育成」 をテーマに掲げ、インディペンデント映画の面白さを広く伝えるために実施されています。 自主映画を対象とする「PFFアワード」は国内屈指のコンペティション で、国内外の多彩な映画の招待上映も行っているので一見の価値ありです。
PFFから羽ばたいていった監督は山のようにいて、
など、錚々たるメンバー。
今年から高校生の応募は無料になったそうです。(応募期限は3月23日)
米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭。俳優の別所哲也らが発起人 となり、1999年「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル」として誕生し、2024年で26回目を迎えます。上映作品の公募を行っているのが特徴で、2月18日現在で締め切りに間に合うのは、U-25 プロジェクトとBRANDED SHORTSのみ。(応募期限は2月29日)
また、 ライブアクション部門・アニメーション部門・ノンフィクション部門の3部門はアカデミー賞の選考対象 になっていて応募総数も多いため、1次・2次・3次と3回に分けて募集が行われます。
「世界で一番、楽しい映画祭」を合言葉に、北海道夕張市で1990年より開催。 当初は夕張市の主催でしたが、市の財政破綻をきっかけに、現在は民間主体で運営しています。なぜ暗い話題を書いたかと言うと、ココすごく重要だから!!
「映画人と映画ファンが集う日本初のリゾート型映画祭」 として、地域創生の一大イベントとなり、一時期は秋の東京国際映画祭と並び評されるほど有名な映画界の冬のお祭りに成長。当時は、ハリウッド大作から邦画、インディーズ作品まで幅広く上映される日本有数の映画祭のひとつでした。
その後、財政難及びメイン会場だった旧市民会館の閉鎖などピンチの連続…。それを2008年から市民のチカラで存続させ、2024年は34回目を迎えます。映画ファンならずとも、北海道旅行に行かれる方は、夕張まで足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
昨年スタートしたばかりの映画祭 で、今年で2回目。 「アニメーション文化と産業を統合するハブとなる」 という目標を掲げていて、世界各国の作品が出品されている長編部門のほか、アジアからの発信・女性クリエイター・コマ撮り・新しい制作方法など、独自性の高い切り口を設けています。
今回は、 没後5年の高畑勲監督を特集 していて、テレビアニメから劇場版まで全13作品を上映予定。特筆すべきは、スタジオ・ジブリ前の初演出作・1963年の『狼少年ケン』や1968年の『太陽の王子 ホルスの大冒険』も上映されるところ。個人的には、自分が所属する劇団(テアトル・エコー)の先輩方が総出演している1972年の『パンダコパンダ』と1973年の続編『パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻』が上映されるのがアツイです。
ちなみに、先輩たちとは、
ダイ役の山岡葉子さん以外、主要キャストがほぼテアトル・エコー所属。ルパン三世役で有名な山田康雄がおまわりさん役で出演しているのも一興です。
そして、先日発表になったのが、3月16日(土)の『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にあわせて開かれる富野由悠季監督のトークショー!対談相手は、メカニックデザイナーの出渕裕なので、ファン必見ですね。
2年に1回開催される映画祭。「NARAtive(ナラティブ)」という独自プロジェクトを行っていて、将来有望な若手映画監督を招き、映画祭の一環として奈良を舞台に映画を制作・上映しています。
コンペティションは、「インターナショナル」と「学生」の2部門あり、学生部門の最高賞はゴールデンKOJIKA賞。受賞者すると「NARAtive」の企画案を出す権利が与えられ、「NARAtive」の監督に選ばれるチャンスが生まれます。
未来の映画人を育てる企画としては、10代が参加できるプログラムが3つあり、
という取り組みをしています。
見る側と作る側・届ける側をそれぞれ育てていこうとする人材育成と、奈良を元気づけ・地元をアピールする地域活性の両輪で実施しており、まさに「地方発の映画祭の鑑」のような運営 です。
また、奈良は映画館のない県庁所在地だそうで、映画を見る楽しみ・文化が続き根付いてほしいという願いから、スピンオフプロジェクトとして移動映画上映会も開いています。
「アジア映画のゲイトウェイ大阪」を世界にアピールし、大阪で初上映となる映画を集めているのが特徴。映画を通して、大阪経済圏の活性化、大阪の都市魅力の向上を目指しています。
1993年に始まったフランス映画に絞って行われる映画祭です。作品を上映するだけでなく、フランス人キャスト・監督が数多く来日するのも特徴で、学生に向けたマスタークラスや、日本の映画の作り手との交流など、充実したプログラムが用意されています。
https://www.unifrance.jp/festival/2024/
コロナ禍の2022年に発足。2023年からは、日本最初のシネコン・キネカ大森をメインシアターとし、今年度は、ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭と業務提携。「純粋さ」「野心」「実写」「オールジャンル」「年齢制限なし」を基本とし、スマホで作る1分映画から30分以内の本格映画までを募集しているのが特徴です。
https://palmaff.jimdofree.com/
青森県青森市で、毎年夏に開催。 「LGBT映画を通して人権を考える」をミッションとし、あらゆる人々が人権を享受できる社会を目指しています。
https://filmfestival.dokuso.co.jp/festival/detail/482
その場所でしか見られない特別上映作品も多いので、もし旅行先で映画祭を行っていたら、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
余暇プランナー
小さい頃の夢は「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター、ライターのtomokoです。本業は演劇と外画アニメの演出をしています。子供向けの番組を数多く担当しているからか、小さな子供とすぐ仲良くなれるのが特徴。よく一人旅に出るので独身と間違われますが、既婚です。旅先では美術館や博物館に行くことが多いです。どうぞ宜しくお願い致します。
日本で開催される国際映画祭10選|旅のきっかけに映画祭もアリ!