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ノルトライン=ヴェストファーレン州の南端にあり、ほぼ街の中央をライン川が縦断している街ボン。第二次世界大戦後から1990年の東西ドイツ統一を迎えるまで暫定首都として機能し、現在でも16の省庁が置かれています。また、ベートーヴェンの生誕の地であることから毎年音楽祭が開催され、音楽ファンから高い人気を誇る街として知られています。
ボン中央駅(Bonn Hbf)はICE・IC高速鉄道の停車駅 でもあるため、 ケルン中央駅まで約20分の近さ です。ケルン経由で フランクフルト空港にも約2時間 でアクセスできます。フランクフルトやケルンといった人気の都市と比較するとホテルの宿泊費が安い傾向であるため、コスパ面でも強みがあります。
ブリュールにあるアウグストゥスブルク城(Schloss Augustusburg)は、18世紀の天才建築家バルタザール・ノイマンの設計による ケルン大司教の邸宅 です。広大な庭園と狩猟の際に使われた別邸のファルケンルスト城(Schloss Falkenlust)を含め、世界遺産に登録されています。
アウグストゥスブルク城では、入ってすぐにある豪華で芸術的な美しさが目を引く 「階段室」 をはじめ、多くの華麗な部屋を見学できます。また、ファルケンルスト城には、 ロココ様式と東洋趣味のシノワズリが共存する「漆の間」 があり、こちらも必見です。
シンプルな外観と内部の豪華さのギャップに圧倒される観光スポットと言えるでしょう。
https://www.schlossbruehl.de/en/
エルツ城(Burg Eltz)は、 ドイツ三大名城の1つ として挙げられる観光スポット。17世紀に起こった戦争によりライン地方にある城の多くが破壊されましたが、エルツ城は被害を受けなかった貴重な城です。今もエルツ家によって守られ続けているドイツ国内でも大変有名な城でもあります。
エルツ城の最大の魅力はその外観です。緑豊かな森と谷の奥深くにあるロケーションも相まって、城門を前に城を見上げると RPGの世界観を思わせる風景 が広がります。城内には900年にわたるドイツの建築と文化の歴史を感じさせる空間に、武器やインテリアなどが展示されています。おとぎ話のような中世ヨーロッパの魅力を存分に味わえるでしょう。
https://burg-eltz.de/en/homepage
ケーニヒスヴィンターは、中世の叙事詩『ニーベルンゲンの歌』に関連する小さな町。伝説によると英雄ジークフリートが竜を退治したとされるのが、この地にある 「竜の岩山」と呼ばれるドラッヘンフェルス(Drachenfels) です。
この岩山の中腹にあるドラッヘンブルク城(Schloss Drachenburg)は、1882年から1884年の間に 男爵の邸宅として建設 されたのがはじまりです。豪華な客室の数々が見学でき、ライン川を見渡せるパノラマが楽しめる優美な城として、多くの観光客を魅了し続けています。また、この地は「竜の血」の意味である ドラッヘンブルート(Drachenblut) と呼ばれる有名なワインの産地でもあります。ドラッヘンブルク城のショップでも販売されているので、お土産におすすめです。
https://www.schloss-drachenburg.de/index.php/en/
ケルン大聖堂(Kölner Dom)は、ドイツ旅行のハイライトに選ばれやすい代表的な観光スポット。世界最大のゴシック様式の教会であることから世界遺産に登録され、 ドイツ三大大聖堂の1つ でもあります。
完成まで約632年の長い歳月がかかった建物は外観の細部に至るまで装飾が施され、2つの尖塔のある重厚な姿が特徴的です。幅も高さも圧倒的な聖堂内には、ステンドグラスや石柱などにより荘厳で神聖な雰囲気が漂っています。特に ステンドグラスは、聖書の内容が描かれているものやモザイクアートのものがあり、それぞれに独特の魅力がある ので必見です。 南塔には509段の螺旋階段を使って登れ、ケルン市街とライン川を望む眺望が楽しめます。
https://4travel.jp/os_shisetsu/10263272
ボンは世界的に有名な音楽家ベートーヴェン生誕の地であり、その 生家(Beethoven-Haus) が博物館として公開されています。石造りのファサードがあるバロック様式の建物は、ボンに残る数少ない18世紀の建物の1つとして大切にされ続けており、世界中から多くの音楽ファンが訪れるボンの中で最も有名な観光スポットです。
ベートーヴェンの歩んだ生涯と彼の作品に関連した原稿や楽器、絵画、彫像などの100を超える品々が、12の部屋を使って常設で展示されています。 週末にはしばしば音楽室で当時の鍵盤楽器によるコンサート が約40分間開催されるので、より当時に近いベートーヴェンの音楽を体験できるのでおすすめです。
ライン川の支流であるモーゼル川沿いにある小さな町コッヘム。町を見下ろすようにワイン畑の丘の上にそびえ立っている古城が、ライヒスブルク城(Reichsburg Cochem)です。
現在のライヒスブルクという名は「帝国城」の意味であり、12世紀の神聖ローマ帝国による所有がきっかけで呼ばれるようになりました。もともと防衛目的で建造されたため、 重厚な石造りの外観や中世の時代を感じさせる内装に至るまでRPGに登場するようなカッコよさがあり、とても魅力的 です。
コッヘムはモーゼルワインの名産地 でもあります。代表的なのはリースリングの甘口なので、城を訪れた後にはぜひ周辺のカフェやレストラン、ワイン酒場に立ち寄って味わってみてください。
https://reichsburg-cochem.de/?lang=en
https://www.google.com/maps/d/embed?mid=1gYY7aQWycfuFew2dtRU-AAX23cPkPTw&hl=ja&ehbc=2E312F
都市としては小さめのボンですが、周辺には世界遺産を含め魅力的な観光スポットへのアクセスに強みがあります。ケルン経由でルール地方の街を訪れたり、ライン川沿いの古城を見に行ったりなどいろいろな楽しみ方ができるでしょう。
西ドイツの観光の拠点とする街選びに迷っている人は、ぜひこの記事を参考にボンを検討してみてください。
https://www.veltra.com/jp/europe/germany/?sid=1554
出典・参考
余暇プランナー
1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。
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