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口内炎ができてしまうと、傷みで食事をとるのもつらいですよね。
口内炎を早く治すためには、どのような食べ物や栄養素を摂るとよいのでしょうか?
今回の記事では「口内炎対策の食べ物」について、管理栄養士が解説します。
また、避けたい食べ物や、口内炎を早く治すポイントも知っておきましょう。
口内炎の対策には、粘膜の健康に関わるビタミンB2やビタミンB6などの栄養素を含む食べ物の摂取が役立ちます。
「口内炎に効く食べ物」という、薬のような治療効果のある食べ物はありませんが、これらの栄養素の不足により口内炎の原因となることがあるため、意識して取り入れるとよいでしょう。
口内炎ができたからといって慌てて食べるのではなく、普段からバランスのよい食事を心がけて、必要な栄養素が不足しないようにすることも大切です。
そもそも口内炎の原因は栄養不足だけではなく、さまざまなものがあります。
・ストレス、睡眠不足
・歯で噛む、歯ブラシなどで傷つけるなどの刺激
・ウイルスやカビ
食べ物だけに気を付けるのではなく、これらの原因がないか、振り返ってみることも大切です。
ほかにも、まれに初期の舌がんであるなど重大な病気が潜んでいることもあります。
口内炎がなかなか治らない場合や繰り返す場合、症状が重いと感じる場合は、耳鼻咽喉科などの医療機関の受診を検討しましょう。
※参照:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「口腔・咽頭の病気」,厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
口内炎の対策としてビタミンB2やビタミンB6の摂取が役立つとお伝えしましたが、具体的にどのような食べ物を取り入れるとよいか、詳しくお伝えします。
ビタミンB2は脂質の代謝に関わる栄養素で、粘膜の健康維持にも関わりがあります。
不足することで口内炎や舌炎(舌にできる口内炎)などを引き起こすことが知られているため、普段から意識して取り入れましょう。
ビタミンB2は魚介類、肉類、卵、乳製品、大豆製品、緑黄色野菜に多く含まれています。
【ビタミンB2を含む食べ物の例】
ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わる栄養素です。
ビタミンB2と同様に、粘膜や皮膚を正常に保つのに欠かせない役割があります。
不足することで口内炎だけでなく、免疫力の低下を引き起こすことが知られています。
ビタミンB6は魚介類、肉類、果物、穀類、芋類に多く含まれ、1食あたりの含有量は下記のとおりです。
口内炎の痛みがある際は、上記の食べ物を取り入れるほかにも、刺激の少ない食べ物を選ぶようにしましょう。
食べ物が口内炎を刺激してしまうと悪化し、長引く恐れもあります。
下記のようなやわらかい食べ物や調理法を心がけるとよいでしょう。
口内炎があるときは、取り入れたい食べ物のほかにも避けたい食べ物について知っておく必要があります。
先ほども伝えたように、口内炎の治りを遅くする恐れがあるほか、痛みを強くする原因にもなるため、できるだけ避けるようにしましょう。
口内炎を早く治したい場合は、食べ物以外にも気を配ることが大切です。
・口の中を清潔に保つ(こまめな歯磨きやうがい)
・口の中の乾燥を防ぐ(水分補給やうがい)
・睡眠や休養を十分にとる
ほかにも、貼り薬や塗り薬などの市販薬もあるため、症状に応じて検討するのもよいでしょう。
繰り返しになりますが、症状が続く場合は医療機関を受診するようにしてくださいね。
今回の記事では「口内炎対策の食べ物」について、管理栄養士が解説しました。
口内炎がすぐに治る食べ物はないものの、ビタミンB2やB6を取り入れ、バランスのよい食生活を心がけることで改善・予防が可能です。
ぜひ参考にしてみて、口内炎の悩みから解放されましょう!
最後に、口内炎におすすめの食べ物を使ったレシピを3つ紹介します。
どれも痛みがある際でも食べやすい調理法のため、症状がつらいときにも試してみてくださいね。
ビタミンB2を含む納豆と、長芋で作るおやきです。
長芋が適度なとろみをつけてくれるので、刺激が少なく食べやすいレシピです。
長芋と納豆のおやき
長芋、納豆、○納豆のたれ、○片栗粉、●酢、●しょうゆ、ごま油
調理時間:10分
ビタミンB2を含むブロッコリーと卵をあわせた炒め物です。
ブロッコリーはやわらかく加熱すると、さらに食べやすくなりますよ。
ブロッコリーと卵のふわマヨ炒め
卵、ブロッコリー、○洋風スープの素(顆粒)、○こしょう、○マヨネーズ、塩、サラダ油
調理時間:10分
ビタミンB6をたっぷり摂れる、さつまいもとりんごの甘煮です。
やわらかいのはもちろん、やさしい味付けで口内炎を刺激しづらいため、痛みがあるときでも食べやすいでしょう。
さつまいもとりんごの甘煮
さつまいも、りんご、○砂糖、○レモン汁、○バター
調理時間:15分