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「豆腐の賞味期限をうっかり切らしてしまった!」とお困りではありませんか?
見た目は悪くなっていない場合、数日であれば食べてよいのかどうか、判断に悩むこともあるかと思います。
豆腐は傷みやすい食べ物でもあり、判断のポイントを知っておくことが大切です。
今回の記事では「豆腐の賞味期限」について、管理栄養士が解説します。
豆腐に記載されているのは基本的に「賞味期限」であり、切れたらすぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限が切れても、傷んだ様子がなければ食べられる場合もあります。
しかし、まれに「消費期限」が記載されていることもあります。
過ぎたら食べない方がよい期限であるため、消費期限の場合は食べるのを控えましょう。
また賞味期限の場合であっても、一度開封すると当てはまりません。
使いかけの豆腐は、賞味期限に関わらず早めに食べきりましょう。
豆腐に記載されている賞味期限は、種類によって異なります。
パックの中で水につかった木綿豆腐や絹ごし豆腐などの「水入り豆腐」は、3〜10日ほどの賞味期限のものが多くなっています。
一方、パックいっぱいに豆腐が入っている「充てん豆腐」は、1ヶ月ほどのものから、長いものでは6ヶ月ほどの賞味期限のものもあります。
充てん豆腐の賞味期限が長いのは、容器に豆乳と凝固剤を入れたあとに熱を加えて固めるため、雑菌などの繁殖の心配が少ないからです。
賞味期限の切れた豆腐でも、水入り豆腐のほうは傷むのが早く、充てん豆腐のほうは傷みにくい、と考えることができます。
豆腐の賞味期限は少々切れても問題が少ないことがわかりましたが、具体的にいつまで食べられるのでしょうか?
答えは「豆腐の状態による」です。
豆腐は水分が多く傷みやすい食べ物であり、賞味期限だからといっていつまでも食べられるわけではありません。
豆腐の様子をしっかり見て判断し、判断に困る場合は処分したほうが安心でしょう。
以下はあくまでも目安でありますが、日数別に豆腐の状態や判断のポイントをご紹介します。
いずれも「未開封の場合」かつ「記載された保存方法通りに正しく保存した場合」が条件となり、使いかけの豆腐には当てはまらないため、ご注意ください。
賞味期限を1〜2日過ぎた豆腐は、臭いやぬめりなどの傷んだサインがなければ食べられる場合が多いでしょう。
水入り豆腐は特に傷むのが早いため、慎重に判断してください。
また、食中毒が多い5〜9月は気温が高いこともあり、ほかの時期より食べ物が傷みやすい時期です。
この時期もしっかりと様子を確認するようにしましょう。
食べる場合は生のまま食べるのは避け、加熱して食べるようにしてください。
1週間過ぎてしまうと、水入り豆腐は傷んでいる可能性が高くなります。
廃棄したほうが安全でしょう。
充てん豆腐は賞味期限が長いこともあり、判断に困るかもしれません。
のちほど紹介する傷んだ様子がないかチェックしてみてください。
少しでも不安に思う場合は、食べるのを控えたほうが安全です。
賞味期限を1ヶ月過ぎてしまうと、水入り豆腐も充てん豆腐も食べられないでしょう。
残念ですが、処分しましょう。
繰り返しになりますが、一度開封した豆腐は賞味期限に関わらず、早めに食べきる必要があります。
豆腐を開封すると、さまざまな雑菌がついてしまいます。
また、豆腐は水分が多いため、雑菌の繁殖に好条件な食べ物です。
開封後は2〜3日を目安にし、必ず賞味期限内に食べきるようにしましょう。
豆腐が傷んでいるかどうかは、以下のポイントを確認してみましょう。
・変色している
・黄や赤など斑点状の変色がある
・豆腐や水にぬめりがある
・パックが膨張している
・ツンとした臭いがする
・ドロドロになっている
また、これらのサインがなくても、様子が少しでもおかしいと思う場合は廃棄したほうがよいでしょう。
賞味期限切れの豆腐を食べる際に注意したいのは「加熱して食べる」ことです。
加熱により食中毒菌を減らすことができるため、しっかりと中心部まで加熱して食べると安心です。
冷ややっこのように冷たくして食べたい場合は、一度しっかりと茹でて急冷させてから食べるとよいでしょう。
もし傷んだ豆腐を食べてしまった場合、食あたりの症状を引き起こすことがあります。
症状は、吐気、おう吐、腹痛、下痢、発熱、頭痛などが一般的です。
食べた直後に症状が出る場合もあれば、潜伏期間が長いものは1週間以上経ってから症状が出る場合もあります。
このような食中毒が疑われる場合は、医療機関の受診が勧められます。
重症化する場合もあるため、特に子どもや妊婦、高齢者など、抵抗力の低い方は注意が必要です。
また「何口食べたらあたってしまう」という目安もないため、少しでも違和感のある場合は、食べるのを止めて処分しましょう。
今回の記事では「豆腐の賞味期限」について、管理栄養士が解説しました。
豆腐に記載された賞味期限は、過ぎてすぐに食べられなくなるわけではないものの、傷むのが早いため、なるべく早めに食べきるほうが安心です。
また豆腐の賞味期限が切れる前に、大量消費レシピで食べきってしまったり、冷凍保存したりするのもよいでしょう。
正しく判断して、安全に豆腐を食べきりましょう。
最後に、豆腐をすぐに消費したいときに役立つ、お助けレシピを3つご紹介します。
カリッと香ばしく焼いた豆腐に南蛮たれを絡め、たっぷりのタルタルソースをかけていただきます。
自宅にある材料で、大満足のメインおかずが完成しますよ。
豆腐南蛮
もめん豆腐、ゆで卵、小ねぎ(あれば)、塩・こしょう、薄力粉、○しょうゆ、○みりん、○酢、○砂糖、○赤唐辛子(輪切り)、●マヨネーズ、●レモン汁、●塩・こしょう、サラダ油
調理時間:15分
豆腐と卵があれば、あっという間に丼が完成!
簡単なランチや夜食にいかがでしょうか?
豆腐の卵とじ丼
豆腐(絹)、卵、小ねぎ、温かいご飯、○和風だしの素(顆粒)、○しょうゆ、○酒、○みりん、○砂糖
調理時間:10分
ニラと豆腐で作る、こってり味の丼です。
にんにくのパンチが効いており、豆板醤のピリ辛もよいアクセントになります。
豆腐とニラのピリ辛丼
もめん豆腐、ニラ、ごま油、○しょうゆ、○酒、○豆板醤、○ニンニクチューブ、○鶏ガラスープの素(顆粒)、○砂糖
調理時間:20分