- 週間ランキング
栄養が豊富で健康や美容に良いといわれる長芋ですが、どのような栄養素が含まれていてどのような効果効能があるのかご存じですか。また、さつまいもやじゃがいもとの栄養素の違いはあるのでしょうか。
今回の記事では、管理栄養士が、
・長芋に含まれる栄養素と効能
・その他のイモ類との栄養素比較
などについて解説します。
長芋にはどのような栄養素が含まれているかご存じでしょうか。生の長芋の可食部100gに含まれる栄養価は下記の通りです。
上記の表からも分かるように、長芋はビタミンB1、食物繊維やカリウムを多く含みます。美容やダイエットに効果的な食材といえるでしょう。
長芋に含まれる栄養素で、美容やダイエットへの効果が期待できるものは次の3つです。
・食物繊維
・カリウム
・ビタミンB1
順番に説明します。
長芋には不溶性食物繊維が特に多く含まれます。不溶性食物繊維は、胃腸で水分を吸収して大きくふくらみ、腸を刺激して便通を促進します。
長芋には、カリウムも豊富に含まれています。カリウムには、体内の塩分を体外に排出する作用があります。そのため、塩分が原因で起こるむくみを防ぐ効果があります。
ビタミンB1は糖質の代謝には必要不可欠な栄養素で、疲労回復に役立つ作用があります。
しかし、水に溶けだしやすく、熱にも弱いため、調理によって損失されやすい特徴があります。
そのため、長時間水煮さらしたり、加熱せずに、手早く調理する事で効率的に摂取することができます。
長芋は生加熱せず生で食べると、その栄養素を効果的に摂取することができます。
すりおろして「とろろ」にする食べ方が、一番効果的といえるでしょう。
長芋に含まれるビタミンB1をはじめ、デンプンの消化を助ける酵素アミラーゼなどは、加熱により損失してしまいます。そのため、なるべく生で食べることをおすすめします。
長芋は、「やまのいも類」に分類されます。
じゃがいもやサツマイモなどの芋類と同じように見えますが、「やまのいも類」の最大の特徴は生で食べられるという点です。
長芋、やまといも、自然薯などが「やまのいも類」に分類され、これらはすりおろして食べることも多いため「とろろいも」とも呼ばれています。
長芋、大和芋、イチョウ芋、自然薯などが「やまのいも類」に分類されます。
それぞれ生の状態の、可食部100gあたりの栄養素は下記の表の通りです。
以上の表を比べても、長芋が一番カロリーが低く、他のやまのいも類の中で低糖質なのが分かります。
次に、いも類の代表格、じゃがいも、サツマイモ、里芋との栄養成分を比較しました。
上記からも分かるように、長芋は他のいも類に比べると比較的、糖質が少ないのが分かります。
上記2種類の比較を踏まえて、長芋はいも類の中でも、比較的カロリーや糖質が低く、ダイエットをしている方にも最適な食材である事がわかります。
しかし、ダイエット目的で可食部100gほど召し上がる場合は、ご飯の量をいつもよりも少なめにすることをおすすめです。
今回の記事では、「長芋に含まれる栄養素と効能」「その他のイモ類との栄養素比較」について解説しました。
長芋はほかのいも類に比べ、カロリーや糖質が控えめな食材です。栄養も豊富なので、積極的に取り入れたいですね。
また、長芋の栄養を効果的に摂取するには、加熱調理するよりも生ですりおろして「とろろ」で食べることがおすすめです。長芋を食べる際の参考にしてください。