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なすを使った料理といえば、焼きなすや煮びたし、麻婆なすなど、火を通して食べる料理を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?しかし、なすは正しく下処理をすれば生でもおいしく食べることができます。今回はなすを生で食べるときの下処理法とおすすめの食べ方、生食しやすいなすの特徴・品種を解説します。
加熱調理するイメージが強いなすですが、実は生のままでもおいしく食べることができます。
基本的にはどの品種のなすもアク抜きをすれば食べられますが、苦みやえぐみが強すぎるものはおいしさを感じられないことも。そんなときは、もともとアクが少ない品種か、より新鮮ななすを選ぶといいでしょう。生食に向いているなすの詳しい選び方については、後ほど紹介します。
なすのアク抜きをする目的は「断面の変色を防ぎ、食べたときの渋みを抑えること」です。アク抜きをしないと見た目が悪くなるだけでなく、えぐみが強く出て料理の味わいに悪影響を与えてしまいます。
なすを生で食べる場合は、以下いずれかの方法でアク抜きをしましょう。
詳しいアク抜きの手順については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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料理の下ごしらえの際に行う野菜のアク抜き。アク抜きが必要な野菜と、アク抜きなしでも使える野菜がありますが、なすはアク抜きが必要なのでしょうか?なす独特の色合いや風味を楽しみながら、おいしく料理するための知識を紹介します。
なすを生でおいしく食べるためには、新鮮ななすを使う、もしくはアクの少ない品種のなすを選ぶことが大切です。
生のなすを食べる場合、食中毒などを防ぐためにも傷んだなすの使用は避けましょう。新鮮ななすを見分けるポイントは以下の通りです。
なすにはさまざまな品種がありますが、中でも「水なす」と呼ばれる品種は生で食べるのにうってつけです。水分をとても多く含み、皮も実もとてもやわらかく育ちます。また、えぐみがほとんどないうえに甘みが強いため、アク抜きをする必要がありません。
水なすは日本各地で栽培されていますが、特に大阪府の泉州地域で作られる「泉州水なす」が有名です。生のなすを食べたいと思ったら、水なすを使えば間違いないでしょう。
おもに関西地方では、旬である5月~8月ごろになるとスーパーでよく見かけるようになります。インターネットでも取り寄せることができるので、近くで水なすを見たことがないという方もぜひチェックしてみてくださいね。
※参考:JA大阪泉州「泉州水なす」
生のなすの楽しみ方にはさまざまなバリエーションがあります。そこで今回は、代表的な食べ方を3つ紹介します。
アク抜きをしたなすは、加熱しなくてもサラダや漬物としておいしくいただけます。水なす以外のなすは忘れずにアク抜きを行ってから調理し、サッパリとした味わいを楽しみましょう。
水なすはアクがとても少ないので、アク抜きなしで生食できます。水なすのおすすめの食べ方は手で割いて調味料で味付けするというもの。
水で洗った水なすはヘタを切り落とし、頭に6~8等分になるよう切り込みを入れます。切り込みから縦方向に手で割いて、そのまま醤油やポン酢をかけていただきましょう。好みで薬味も添えてくださいね。
山形県には「だし」という郷土料理があります。
「だし」とは生の野菜をみじん切りにし、アク抜きをしてから醤油やめんつゆ、出汁醤油で和えたもの。主な食材はきゅうりやなすで、好みによって青じそやオクラを加えることもあります。ご飯や冷や奴にのせたり、麺類のつけつゆに入れたりするのが基本の食べ方です。
※参照:農林水産省「だし 山形県」
意外かもしれませんが、なすは生で食べても全く問題ありません。なすの品種に合わせ、必要に応じてアク抜きをしてから調理してくださいね。今まで生で食べたことがないという方も、いつもと違うなすの楽しみ方をぜひ取り入れてみてください。