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子どもも大人も大好きなカレー。日本のカレーは市販ルーのクオリティが高く、基本的にどんな材料を入れてもおいしく仕上がりますが、使用する隠し味によって味わいはどう変わるのでしょうか。定番の隠し味10種を使って、実際にカレーを作ってみました!
今回は筆者が普段使っている、一般的なカレールーを使って検証していきます。
使用した具材はじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、豚肉です。分量はカレールーのパッケージ記載のレシピを参考にしました。記事で記載している隠し味の分量は、カレールー1/2箱分(5~6皿分)に対する分量となっています。
筆者には子どもがいるため、普段は甘口と中辛の2種類を作るのですが、今回は中辛のルーだけで作り、隠し味によって子どもが食べられるかどうかも合わせて検証してみました。
違いがわかりやすいよう、以下3つの観点で点数もつけましたので参考にしてくださいね。
<記載例>
辛さ:★★★☆☆(高いほど辛い)
コク:★★★☆☆(高いほどコクがある)
うまみ:★★★☆☆(高いほどうまみがある)
辛さ:★★★☆☆
コク:★★★☆☆
うまみ:★★★☆☆
まずは比較基準の味を知るべく、隠し味なしでカレーを作ってみました。
ごくごく慣れ親しんだ味わいです。適度にスパイシーで辛みもあり、大人はこのまま食べておいしかったのですが、子ども達には少し辛かったようでブーイングが……。隠し味で辛みも変わるでしょうか?ちょっとワクワクしながら検証スタートです。
辛さ:★★☆☆☆
コク:★★★★☆
うまみ:★★★☆☆
やわらかな甘みが特徴のはちみつは、カレーの隠し味の定番です。ただ、はちみつにはでんぷんを分解する酵素が含まれているため、最後の仕上げに加えるとカレーのとろみが失われてサラサラになってしまうことも。使用する際は具材を煮込むタイミングで加えるのがおすすめです。
味わいに深みと甘みが加わっておいしい!筆者の子どもたちもはちみつ入りのカレーはおいしい!と中辛のカレールーでも食べることができました。
辛さ:★★☆☆☆
コク:★★★☆☆
うまみ:★★★★☆
こちらも具材を煮込む段階で加えました。すりおろしりんごを足すことで優しい甘みが加わり、辛さのとれたマイルドなカレーに変化しました。辛みが強いカレーに使用すると自然な甘さを足してくれるので、お子さんが食べるカレーにおすすめの隠し味です。
自家製でスパイスから作るカレーでは、個々の素材が持つ辛みや香りが強く出てしまい、味わいにまとまりがなくなってしまう事がありますが、そういった時にもすりおろしりんごをプラスするといいですよ。
辛さ:★☆☆☆☆
コク:★★★☆☆
うまみ:★★☆☆☆
フォークでつぶしたバナナを、煮込みの段階で加えます。甘みがグッと増すので、やや好みは分かれそうな印象です。
また、バナナの風味がカレーに負けずしっかりと感じられたため、隠し味として加えるならばごく少量で良さそう。子ども用などで甘みを足したい時にはいいですが、量が多いとバナナ風味のカレーになってしまうのでご注意を。
辛さ:★★☆☆☆
コク:★★★★☆
うまみ:★★★★☆
ヨーグルトはルウを加えた後に入れました。バターチキンカレーのような、コク深さとマイルドな酸味のあるカレーが好きな方におすすめです。好みの分かれる味わいではあるのですが、筆者はこの酸味にハマりました♪
後から加えて混ぜるだけで、いつものおうちカレーとは一味違った味わいが楽しめますよ。ちょっと味を変えたいときや、家族と違う味を楽しみたいときにもよさそうです。コクはありますが、後味はさっぱりとしています。
辛さ:★★★☆☆
コク:★★★★☆
うまみ:★★★★★
具材を煮込んだ後、ルーを入れる直前に加えました。カレーの隠し味として味噌を入れるのはちょっと……と思っていたのですが、意外にも馴染みがよくおいしい仕上がりに!
味噌の味がするというより、やや酸味のあるまろやかな後味に変わります。塩味も強くなるので、入れる量は味見しながら調整してくださいね。具材を煮込む段階で加えれば、より隠し味としてのうまみとコクを出してくれそうですよ。
辛さ:★★★☆☆
コク:★★★★☆
うまみ:★★★★★
にんにくは具材を炒める段階から加えるのがポイント!にんにく好きな方にはカレーの隠し味として入れる方も多いかと思いますが、ガツンとくるにんにくの風味がたまらなく食欲をそそります。
にんにくの量を増やせばより香りが強くなり大人好みの味わいに。控えめにすればお子さんもおいしく食べられますよ。
辛さ:★★★☆☆
コク:★★★★☆
うまみ:★★★★☆
煮込む際に加え、ワイン分の水の量を減らして作りました。カレーにワインの風味が残るため、ワインの香りにあまり慣れていない筆者の子ども達には「何か変なにおいがする……」とあまり受けが良くなかったです。
加える分量をもう少し少なくするとよかったかもしれません。ハッシュドビーフのような煮込み料理と同様に味に深みが出ますので、複雑な味わいが好みの方におすすめの隠し味です。
辛さ:★★★☆☆
コク:★★★★☆
うまみ:★★★★★
中華料理で使用するオイスターソースは、カレーの隠し味にすると凝縮された牡蠣の風味と塩気が加わって味に深みがでます。最後の仕上げに加えたのですが、中華料理屋さんで出てくるカレーのようなうまみたっぷりの味わいになりました。
味が濃くなるため、ごはんとの相性もばっちり!塩味が強くなるため、少量ずつ加えて味を見るのがよさそうです。
辛さ:★★★☆☆
コク:★★☆☆☆
うまみ:★★★★☆
カレーの隠し味としてよく挙げられているインスタントコーヒーは、最後の仕上げ段階で加えました。コーヒーの苦みが加わることで味に深みが出て、じっくりと煮込んだカレーのような味わいになりました。2日目のカレーが好みの方におすすめです。
あまりたくさん加えると苦みが強く出てしまうため、最初は少量から試して調整するようにしてくださいね。
辛さ:★★☆☆☆
コク:★★★★★
うまみ:★★★★☆
チョコレートも最後の仕上げ段階で加えました。カレーにチョコレートが合うというのは聞いたことがあったものの、実際に使ったことはなくちょっと不安だったのですが……びっくりするくらいなじみが良く、トータル的にバランスの良い仕上がりに!
チョコレートの甘みがうまくカレーの辛みを引き立ててくれ、ほろ苦さやコクもプラスされて深みのある味わいに。適度に辛さも抑えられるので、お子さんでも食べやすいと思います。ただ、多く入れすぎるとチョコレートの風味や甘さが勝ってしまうため、味見しながら量の調整をしたほうが良さそうです。
10種の隠し味を使って食べ比べをした結果、筆者お気に入りの隠し味は「プレーンヨーグルト」でした!少し好みは分かれるかもしれませんが、一般的なお家カレーとは一味違う、まろやかな酸味のあるカレーが簡単に作れるのが良いと思いました。
万人受けするのは「すりおろしりんご」や「はちみつ」でしょうか。甘みとともにコクやうまみが加わり、子どもでも食べやすい味わいにうまくまとめてくれます。
また、ちょっと量の加減が難しいのですが、チョコレートを隠し味として少量加えるのも断然あり!です。甘み、苦み、コク、うまみの全てを足してくれるので、気が付かない程度に加えることでまさに「隠し味」として良い役割を果たしてくれると思います。
なかなか正解はこれ!と断言しにくいカレーの隠し味ですが、気になるものはあったでしょうか?市販のカレールーだけで作ってもおいしく仕上がりますが、隠し味を加えることで自分好みの味により近づくかもしれません。ぜひ色々な隠し味を試しながら、自分だけのお気に入りを見つけてくださいね。