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カリッとジューシーなからあげは、人気の定番メニュー。漬け込んで揚げるだけというシンプルな調理法ですが、下味のつけ方や時間によって仕上がりに差が出ます。この記事ではからあげの下味のつけ方や、おいしく揚げるコツだけでなく、漬け込み時間による仕上がりの違いまで検証してお伝えします。
からあげをおいしく作るには、からあげの味を決める下味が重要です。
その理由は、下味の量や漬け込み時間によって、味の濃さやジューシーさが決まるから。
下味はしょうゆ、酒、しょうがが基本で、しょうがや酒は鶏肉の臭みを消してくれます。好みに応じてみりんやにんにくを入れてもOK。
下味のコツを知り、おいしいからあげを作りましょう!
下味をつけるときに大事な漬け込み時間について、ポイントをお伝えします。
鶏肉に下味をつける漬け込み時間は、15~20分でOKです。
意外と短いように思えますが、鶏肉を切っているので味がしみ込みやすく、さらに手でもみ込むことにより、この時間でも十分に味がなじむのです。
漬け込んでいる間は常温に置いておきましょう。そうすることで油と鶏肉の温度差が少なくなり、火の通りが早く、短時間でジューシーに揚げられます。
もし揚げるまでに15~20分以上かかりそうな場合、一旦冷蔵庫に入れておき、揚げる前に取り出して常温に戻すといいでしょう。
長時間漬け込むことで、浸透圧の作用で鶏肉から水分が抜けてしまい、仕上がりが硬くなりやすく、また味も濃くなってしまいます。
冷蔵庫に入れて1晩置いておく方が味がしみ込んでいいのでは?と思うかもしれませんが、ジューシーでちょうどよい味に仕上げたいなら、直前に漬け込む方がおすすめです。
もちろん1晩冷蔵庫に入れておいたからといって、食べられないというわけではありませんので、安心して調理してくださいね。
調理時間の短縮のためなど、長く漬け込みたい場合は下味を薄めにつけておきましょう。調味液の塩分濃度を下げることで、味が濃くなりすぎるのを防ぎ、鶏肉から水分が抜けるのを少しは防いでくれます。
レシピに使われるしょうゆの量にもよりますが、6~7割ほどの量を目安にして漬け込むといいでしょう。
下味をつけてしまったものの、思いがけず長時間置いておく状況になってしまった場合、調味液を切り、料理酒を使って薄めておきましょう。
調味液を捨てて鶏肉に絡まる程度にし、料理酒を少々入れて薄めておきます。料理酒は鶏肉の量にもよりますが、大さじ1~2杯ほどで十分でしょう。
鶏肉に下味をつけた状態で冷凍保存も可能です。冷凍保存する場合、下味を長く漬け込むことになるので、先ほどお伝えした通り下味は薄めにつけておきましょう。
解凍は冷蔵庫で時間をかけて解凍する方法がムラなくできますが、時間がない場合は電子レンジの解凍モードで解凍してください。
下味以外にも、からあげをおいしく揚げるコツをお伝えします。
からあげの食感を決める衣ですが、片栗粉であればカリっと、薄力粉であればしっとりとした仕上がりになります。片栗粉と薄力粉を半分ずつ混ぜ合わせる方法は、それぞれの両方のよいところを味わえ、ちょうどよい食感になります。好みの仕上がりで衣を選びましょう。
お店のようにカリっとジューシーに仕上げたいなら、実は一番おすすめなのは片栗粉+コーンスターチの組み合わせ。以前さまざまな衣のからあげを食べ比べした結果「片栗粉+コーンスターチ」が一番カリカリでジューシーに仕上がったのです。
詳しくはコチラの記事にまとめていますので、参考にしてみてくださいね。
カリカリの唐揚げが食べたい!至高の唐揚げを作るための材料と揚げ方を徹底比較してみた
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唐揚げを自宅で作るとき、お店のようなカラッとした仕上がりにならず、しんなりしてしまうことってありませんか?面倒な揚げ物を頑張ったのに、結果として満足度の低いものになってしまうとガッカリですよね......。唐揚げをカリカリに仕上げる方法は世の中にいくつも紹介されていますが、結局どの方法がいいのでしょうか?実際にいろいろ試して、比較検証してみました!
下味や衣がばっちりでも、揚げ方次第でも仕上がりが変わります。おすすめの揚げ方は「二度揚げ」。
はじめは低温でじっくりと鶏肉に火を通し、一旦取り出して余熱で中まで火を通します。そしてもう一度高温で揚げることでまわりがカリっとします。火が通りすぎないので中はジューシー、外はカリっと揚げあがります。
揚げ方についても先ほど紹介した記事で検証していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
漬け込み時間は15~20分でOKとお伝えしましたが、長く漬け込んだ場合や、反対に全く漬け込まなかった場合と比べると、仕上がりにどの程度差が出るのでしょうか?実際にからあげを作ってみて、検証してみます。
同じ量の鶏肉と調味料を使い、以下の3パターンの漬け込み時間でからあげを作ります。
・漬け込み時間なし(調味料を絡ませてすぐに揚げる)
・漬け込み時間15分
・漬け込み時間1晩(冷蔵庫で8時間以上漬けておく)
今回は鶏肉3切れに対し、しょうゆ小さじ2、酒小さじ1、おろししょうが少々、衣は片栗粉を使用しました。
それぞれの見た目、ジューシーさ、味などを比較します。
漬け込み時間なしのからあげは、揚げ色があまりつかず、白っぽい揚げ上がりになりました。
断面にも味がしみ込んでいる様子はありません。
食べてみると、ジューシーさはあるものの、やはり味がなじんでいません。衣の部分にちょっとだけ味を感じるかな?程度です。これはご飯のおかずにならないな……という感想でした。
このあとネギダレやポン酢しょうゆなどをかけて食べるなら、ちょうどよいかもしれません。
漬け込み15分のものは、ちょうどよい揚げ色に仕上がりました。箸で持ち上げてみると、3つの中で一番やわらかく感じます。
食べてみると、「これぞからあげ!」という味で、ご飯にもお酒のおつまみにもなるちょうどよい味の濃さです。噛むと肉汁があふれ、ジューシーさも味わえました。
漬け込み時間1晩(8時間以上)のものは、揚げ色が一番しっかりとつきました。箸で持ち上げてみると、やや硬さを感じます。
断面はうっすらと茶色で、中まで味がしみこんでいるのがわかります。
味はかなりのしっかり味。食べ進めると喉の渇きを感じ、飲み物が欲しくなりました。濃い味好きの方にはよいかもしれませんが、途中で味に飽きてしまいそうな濃さです。
食感はパサパサ……とまではいきませんが、噛むと歯ごたえを感じ、ジューシーさはやや物足りないように感じました。
食べ比べてみた結果、やはり一番おいしく感じたのは「漬け込み時間15分」のものでした。ちょうどよい味の濃さとジューシーさがあり、おいしいと感じる方が一番多い仕上がりではないでしょうか。時間がないときでも、漬け込み15分でOKなのはうれしいですね。
とはいっても、からあげの好みは人それぞれ。好みの漬け時間を探してみてください。
定番メニューのからあげをおいしく作れるようになれば、料理の腕にもちょっと自信を持てるはず。下味のつけ方を知り、おうちでおいしいからあげを楽しみましょう。