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大根おろしを作った後に「辛すぎて食べられない!」なんて経験をしたことがありませんか?特に夏は辛い大根が出回りやすい時季。せっかく頑張ってすりおろしたのに、辛くて食べるのを諦めてしまうのはもったいないですよね。そんな大根おろしの辛み、実は簡単に抑えられる方法があるんです!
大根おろしの辛みの正体は「イソチオシアネート」という成分。大根をすりおろしたり切ったりしたときに生成される成分で、冬の大根より夏の大根の方が多いことがわかっています。
さらに使う部位によっても辛みが異なります。葉に近い方は甘みがありますが、先端に近づくにつれイソチオシアネートの元になる成分の量が多くなるため、先端の方が辛みが強くなります。
大根の辛み成分・イソチオシアネートは揮発性のため、時間をおくと辛み成分は蒸発して減っていきます。そのため辛い大根おろしも、そのまま放置しておけば辛みがなくなるのです。
でも放置する時間がなく、辛みを一瞬でとりたいときもありますよね。その場合は電子レンジで加熱することで、熱により辛み成分を一気に揮発させられますよ。
電子レンジで辛みをとる方法はとっても簡単。
大根おろしを耐熱容器に入れて、電子レンジで温めるだけです。大根3分の1程度の量(約200g)に対して、600Wで1分30秒ほど加熱してみましょう。
なお、加熱する際は辛み成分を揮発させたいのでラップは使いません。
電子レンジ加熱前はピリッとした辛さを感じた大根おろし。加熱後のものを食べてみると辛みはすっかりなくなり、甘みが際立ちました。
なお加熱後は大根おろしが温まっているので、すぐに使いたいときは水をサッとかけて冷まして使うのがおすすめです。
時間がない時は電子レンジを使う方法に頼りたいところですが、実はその他にも辛くない大根おろしを作る方法があるんです。
辛み成分イソチオシアネートは葉に近い方が少ないといわれています。辛みを少しでも抑えたい方は、辛みの少ない葉に近い部分を使いましょう。
繊維にそってすりおろすと細胞が壊れにくいため、イソチオシアネートが生成されにくく辛みが抑えられます。大根は縦方向に繊維が走っているため、縦にすりおろしてみましょう。
イソチオシアネートは、時間が経てば揮発してしまいます。料理の最初のタイミングで大根おろしを作っておけば、食べるころには辛みがほどよく抜けます。
辛みを徹底的に抑えたいという方は、いくつかの方法を合わせて試してみるのも手。料理のタイミングや大根の部位などにより、取り入れやすい方法を選んでみてください。
さっぱりとした大根おろしは夏でも冬でも大活躍。おいしい大根おろしを食べるために、ぜひ試してみてくださいね。
※農林水産省「今月の園芸特産作物: 10月 だいこん」