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まだまだ続く暑さで胃腸が疲れていませんか。管理栄養士で沖縄料理研究家の筆者が、夏バテで疲れた胃に嬉しい、南国フルーツパイナップルを使ったスイーツを提案します。
トロピカルフルーツの代表格ともいえるパイナップル。最近では、関東のスーパーでも1年中販売されています。パイナップルは「パインアップル」とも呼ばれていますが、その由来は葉の部分が「松」のように見えるから。英語で松は「パイン」といい、リンゴのような味から「パインアップル」と呼ばれています。
主な産地は亜熱帯地方のタイ、ブラジル、フィリピン、コスタリカなどで、国内で流通されているものは99%がフィリピン産です。国内では沖縄県や鹿児島県で栽培されています。旬は6~9月です。
パイナップルの種類はとても多く、代表的な品種は以下の通りです。
パイナップルの主な栄養素は、ストレスが多い人や肌を整えるのに必要なビタミンC、糖質の代謝に関与するビタミンB1 、たんぱく質の再合成に必要なビタミンB6、体内の水分バランス調整に必要なカリウム、骨の成長に必要なマンガンなどが含まれています。
さらに、胃液分泌を活発にし、消化を促すたんぱく質分解酵素の「ブロメライン」を多く含んでいるので、夏バテで疲れた胃には嬉しい作用。この酵素は加熱に弱いので、缶詰ではあまり効果が期待できず、摂取したい場合は生のまま食べるのがおススメです。
今回は、生パイナップルとパイナップル缶詰を使って、火を使わない簡単スイーツを紹介します。
パイナップル 1/2個 / クリームチーズ 100g / 水切りヨーグルト 200g / 三温糖(グラニュー糖でも代用可) 20g / ミント 適量
1. パイナップルの皮をむき、芯を切り取る。半分は約1㎝の角切り、残りは一口大にスライスする。
2. 耐熱皿にクリームチーズをのせ、ラップをしないで電子レンジ(600W)で30秒加熱する。
3. ボウルに2と水切りヨーグルト、三温糖、1で角切りにしたパイナップルを加えて混ぜる。
4. デザートカップに3を入れ、1のスライスしたパイナップルを交互に盛り付けて、冷蔵庫で約15分冷やす。
5. 食べる直前にミントを飾って完成。
お好みでレモン汁を大さじ1を加えてもおいしくできます。冷蔵庫にいれることによって、クリームチーズが硬くなりおいしい食感になりますよ。
水切りヨーグルトは家庭で作ることもできます。プレーンの無糖ヨーグルトを、ペーパータオルを引いたザルに入れ、ラップをして冷蔵庫で約6時間水切りすると完成です。例えばプレーン無糖ヨーグルト400gを水切りした場合、半分の200gになるので、必要に応じて量を調整してくださいね。
水切りヨーグルトを使用してカロリーを半分にした、ヘルシースイーツレシピです。ヨーグルトは腸内環境を整える乳酸菌が豊富! さらにパイナップルのブロメライン酵素で胃液の分泌が活発になって胃腸に嬉しい組み合わせです。ゼラチン不要で、簡単に作れるので、スーパーなどで安いパイナップルを見つけたらぜひお試しください!
パイナップルの缶詰を使ったスイーツを作ってみましょう!
パイナップル缶詰 1缶(8枚切り) / バナナ 2本 / クルミ(無塩) 50g /
A: ホットケーキミックス粉 150g / おからパウダー 30g / たまご 1個 / 豆乳 100ml
1. パイナップル缶詰は水気を切り、炊飯器に敷き詰める。残った分は小さく切る。
2. バナナは2本輪切りにし、半分はフォークで軽くつぶす。クルミが大きい場合、包丁で半分に切って、それぞれボウルに入れる。
3. ボウルにAを加え混ぜ合わせ、豆乳、1の切ったパインに2を加えさくっと混ぜ合わせる。
4. 1の炊飯器に3を流し入れ、炊飯器の普通炊飯で炊く。
5. 炊きあがった後、生地に竹串を刺して、竹串に生地が付かなければ完成。生地が付く場合は、オーブン用シートを蓋代わりに生地にかぶせて再度、炊飯器で炊く。
6. 焼きあがったら皿にひっくり返して出す。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし、カットして盛り付けて完成。
クルミの大きさはお好みで。大きめにすると焼き上がりに食感が楽しめます。今回使用した炊飯器は5合炊きです。炊飯器に「ケーキモード」がある場合はケーキモードでも焼けますよ。なお、炊飯以外の用途がNGの炊飯器もあるので、使用上の注意点はよくご確認くださいね。
見た目が可愛いのでおもてなしにもピッタリですよ!
今回紹介したパイナップルスイーツは、切って、混ぜて、スイッチポンのとても簡単で、カラダに優しいスイーツです。まだまだ暑い日が続きますが、火を使わないスイーツレシピをぜひ試してみてくださいね!