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花王株式会社が"アタック液体史上最高の洗浄力"と誇る衣類用洗剤「アタックZERO」。テレビCMやSNSなどでもよく見かける商品ですが、実際のところ「どうなんだろう?」と思う人もいるはず。お洗濯マニアの筆者が商品を使って洗浄力を確かめてみました。
お洗濯マニアのハナです。2019年4月1日、花王株式会社から次世代の洗濯用洗剤「アタックZERO」が発売されました。幅広い素材に使える中性洗剤ですが、漂白剤と蛍光剤を一切使用していません。それでも、アタックシリーズの特徴である「驚きの洗浄力」を誇るアタックZEROの魅力を、実際に使ってひも解いてみます。
この10年で一般家庭の洗濯環境は激変しました。例えば「共働き家庭が増え、衣類のまとめ洗いが増えた」「節水タイプの洗濯機が増えた」「ニオイが残りやすい化学繊維の衣類が増えた」など。特に、節水タイプの洗濯機の利用により少ない水でたくさんの衣類を洗うと、汚れやニオイが落としきれていないこともあり、実は洗濯環境は知らない間に悪化していたのです。おそらく洗濯を通してニオイや汚れ落ちに不満を感じていた人も多かったのではないでしょうか。そこで花王が、ニオイや汚れ残りといった悩みを「ZERO化」するというコンセプトで誕生させたのが、今回発売されたアタックZERO。
水に溶けやすく油にもなじみやすいという性質の洗剤が必要でした。しかし実はこれが難しく、界面活性剤の油になじむ部分を長くすれば基本洗浄力は高まりますが、その反面分子同士が凝集、結晶化するなどして水に溶けにくくなります。一般的に、油とのなじみやすさと水への溶けやすさは「トレードオフの関係」(一方を得れば他方を失う関係)になることから、両立は極めて困難とされていました。
そういった不可能を可能にしたのが、アタックZEROの洗浄基盤に使用されている花王独自の「バイオIOS」です。しかも、このバイオIOSの原材料は、食用油に使われるアブラヤシの搾りカス。廃物を利用しています。
汚れ落ちもよくて、環境にも優しいというのは、洗剤を選ぶ上でひとつの大きなポイントになりますよね。
プッシュ式とキャップ式は、容器が違うだけで中身は同じです。ドラム式専用には黒ずみを防止する「節水対応ポリマー」が配合されていて、黒ずみの原因となる洗濯中の再汚染を防ぎます。その分、レギュラータイプよりもコストが上がっています。詰め替えタイプをうまく利用すると、お財布にも優しいですね。
アタックZEROが発売されるにあたって、今回廃盤となったアタックNeoとアタックZEROで洗い比べてみました。
しょうゆなどの水性の汚れはよく落ちていますが、ミートソースなどの油性の汚れが残っているのが見えますね。
従来品のアタックNeoでは落ちにくかったミートソースやカレーなどの油汚れもよく落ちています。この洗浄力は中性洗剤では驚異的です。
こちらも汚れはよく落ちてはいるものの若干の差で「レギュラー」にはおよびませんでした。
ちなみに我が家のドラム式洗濯機で試しています。
実際に使ってみるにあたり、1度の洗濯に限っていえば、ドラム式専用よりもレギュラータイプの方が汚れ落ちが良好という意外な結果になりました。
メーカーに問い合わせたところ、ドラム式専用を縦型洗濯機で使っても問題はないとのことなので、
・黒ずみが気になるなら「ドラム式専用」
・黒ずみが気にならない場合はコスパの高い「レギュラー」
ドラム式や縦型など洗濯機の種類にかかわらず、必要に応じて使い分けるのがいいのではないでしょうか。
洗濯によって気になってくる黒ずみは、5〜6回洗ってみるとその効果が目にみえるように分かります。
アタックZEROを1か月使ってみて、プッシュ式の使いやすさを実感しています。計量なしのワンアクションで洗剤が投入できとてもスマート。洗濯物の量に合わせてプッシュの回数を変えることができ、簡単に洗剤を調整できるのが分かりやすいです。また、濡れた手でも気にせず片手で洗剤を投入できるのも便利です。
しかも、プッシュ式とキャップ式ともにパッケージをを外すと真っ白な本体が登場します。ラベルデザインもおしゃれですが、住宅のインテリアに合わないといった場合には外してみてもいいでしょう。これだけでも生活感が激減します。ZEROの隠れたオススメポイントです。
実際に使ってみて、ZEROの洗浄力は本当にすごいと実感しています。液体洗剤の洗浄力に不満を感じている人は一度、試してみてはいかがでしょうか。