紆余曲折を経て、自分なりの節約法を確立している節約上手さんたちの過去の失敗と成功談を聞く本連載。今回は節約インスタグラマーのはちさんのエピソードを紹介します。節約を始めた当初はストレスをためるばかりだったというはちさんが、笑顔で楽しく節約ライフを楽しむに至った方法とは?


自己紹介

夫とよく食べる1歳の娘と3人暮らしのhachiです。イヤイヤ期に入りたての娘の育児や家事などでバタバタと過ぎる毎日ですが、夫一馬力の家計でも将来のために貯金ができるよう、家計管理にも奮闘中。そんな日々をインスタグラムで公開しています。大雑把な性格のため、節約には何度も失敗してきましたが、最近ようやく自分に合った方法を見つけることができました。

節約を始めた理由

結婚して家計管理を任された時から、なんとなく家計簿をつけていました。しかしズボラな性格ゆえ長くは続かず、再開しては中断……を何度も繰り返して、うやむやな管理をしてきました。

転機は出産を機に私が仕事を辞め、夫一馬力の家計になったとき。家計に危機を感じ、一念発起! 娘の将来のためにもきちんと貯金をしていきたいと考え、まずはお金の流れを把握し、整えることから節約を始めました。

失敗した節約「禁止事項のストレスから空回りして散財」



結婚したての頃「家計管理といえば家計簿」と考え、かかったお金を細かくカテゴリ別に分け、1円単位で記録する家計簿をつけ始めました。しかし段々と記録が面倒になり、結局途中でやめてしまいました。家計簿を活用するどころか、続けることすらできませんでした。

また、外食費や嗜好品費の節約をしようと外食やお菓子類を一切禁止と決断するも、我慢することはストレスを溜めるだけ。「スーパーのお惣菜や軽食なら外食じゃないからいいか」とお惣菜を多用したり、ストレスを発散するかのように洋服の購入などで散財してしまうということがよくありました。今思えば「節約しなきゃ」という強迫観念にかられ、完全に空回りしていた時期でした。

家計管理にことごとく失敗してしまう自分に落ち込む日々。そんな時、「そんなに頑張りすぎなくてもいいんじゃない? 」と夫が声をかけてくれたことをきっかけに無理せず貯める節約法を考えるようになりました。

失敗から編み出した成功術「固定費と家計簿の付け方を見直し」



私がまず行ったのは毎月かかる固定費と変動費をすべて書き出し、無駄や削減できる項目がないか確認することでした。我が家の場合は、保険代とスマホ代を見直すことで大幅な固定費削減につながりました。固定費の見直しは面倒だからと後回しにしがちですが、1度手続きをしてしまえば、その後ずっと何もしなくても節約できます。早めに取り組んでよかったと思っています。

固定費を見直した後は、細かく記録する家計簿を見直し、カテゴリごとに使った金額と残り予算を記録する家計簿に変更しました。細かく分類していたカテゴリも、食費や日用品費など大まかに分けて4つだけし、とにかく記録する手間を減らすことで続けやすくしました。

また、記録する回数をできるだけ減らしたいということからまとめ買いをするようになったことで、ノーマネーデー(お金を全く使わない日)が増えました。これも結果的に節約につながっています。


家計簿のカテゴリー分けは4項目だけに絞る

さらに家計管理では、使った金額や残り予算を把握しやすくするため、月初めに予算額の現金をおろし、やりくり費のカテゴリごとに袋分けする管理を始めました。そのおかげで、各予算の残高がすぐにわかるようになり、予算内でおさめようとする意識が高まりました。


袋分け家計管理には、パスポートケースとコインケースを愛用

以前我慢しすぎてストレスになっていた外食費や嗜好品費は、外食モニターやポイ活を上手く利用することで無理なく楽しく節約することに成功しています。特にポイ活を始めてからは、自分の欲しいものや嗜好品などを現金を使わずポイントで購入することができ、我慢することなく節約を続けられています。

節約の格言、モットー

無理せず貯めて、家族みんなで笑顔で過ごす



今までの失敗から我慢ばかりする辛い節約は続かないということを学びました。家族のために貯金をしているのに、そのせいで家族や自分が不幸せになっては本末転倒です。家族みんなが笑顔で過ごしながら、楽しく賢く節約していくことが今の目標です。

削れる部分はとことん節約し、好きなことやモノは我慢しない。そのためにお得な情報にアンテナを張り、ポイ活なども上手に活用することも1つの方法です。家計管理についてはまだまだ勉強中です。これからもSNSなどで情報収集をし、自分にあった節約法を研究していきたいと思っています。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 【連載】節約の失敗・成功を達人から学ぶ--第7回「家計簿フォーマットの見直しで軌道修正 」