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ビタミンDを多く含む食品(一食あたりの含有量)
・しろさけ(100g):32.0μg
・まいわし(100g):32.0μg
・鶏卵(全卵60g):2.3μg
【効果的な摂取ポイント】
紫外線を浴びることでビタミンDの合成をサポートする食品もある。干ししいたけや乾燥きくらげなどがその代表例だ。干物を選ぶ際は、「天日干し」のものを選ぶとよい。また、ビタミンDの約8割は日光を浴びることで体内で合成される。食事だけでなく、冬場でも手のひらを数分間太陽に当てるなど、意識的に日光を取り入れることが大切である。
ビタミンB群は、三大栄養素(糖質・脂質・タンパク質)の代謝を助ける重要な栄養素である。特に冬場は体温維持やエネルギー消費が活発になるため、ビタミンB群をしっかり摂ることで体調を整えることができる。
特に意識したいビタミンB群と食品(一食あたりの含有量)
① ビタミンB1(糖質のエネルギー代謝に不可欠)
・豚ヒレ肉(100g):1.32mg
・うなぎ蒲焼(100g):0.75mg
・玄米(炊飯150g):0.24mg
② ビタミンB2(脂質の代謝や皮膚・髪の健康維持)
・豚レバー(100g):3.6mg
・牛レバー(100g):3.0mg
・アーモンド(20粒/20杯):0.21mg
③ ビタミンB6(タンパク質の代謝をサポート)
・ミナミマグロ(100g):1.08mg
・豚レバー(100g):0.57mg
・牛レバー(100g):0.89mg
【効果的な摂取ポイント】
ビタミンB群は水溶性のため、調理の際に煮汁ごと摂取できるスープや煮物などで摂ると効率的である。また、ストレスや疲労が溜まると消費量が増えるため、忙しい時期は意識的に補給するとよい。
ナイアシンは、500種類以上の酵素の働きを助け、エネルギー産生やアルコールの代謝をサポートする重要な栄養素である。さらに、「幸せホルモン」として知られるセロトニンの合成にも関与し、冬季うつの予防にも役立つ。
ナイアシンを多く含む食品(一食あたりの含有量)
・たらこ(40g):22mg
・カツオ(100g):24mg
・鶏むね肉(100g):17mg
【効果的な摂取ポイント】
ナイアシンは熱に強いため、焼いたり煮たりしても栄養価はあまり損なわれない。ただし、水溶性のため、煮汁ごと摂取できる調理法がおすすめである。
マグネシウムは筋肉の収縮や神経伝達に関与し、体温調節をサポートする栄養素である。特に寒い季節は筋肉の緊張が増しやすいため、マグネシウムを十分に摂ることで体調管理に役立つ。
マグネシウムを多く含む食品(一食あたりの含有量)
・干しひじき(2g):13mg
・アーモンド(20粒/20杯):58mg
・玄米(炊飯150g):74mg
【効果的な摂取ポイント】
ナッツ類や葉物野菜を意識的に取り入れるほか、マグネシウムを多く含む豆類や海藻を味噌汁やスープに加えるのも効果的である。
鉄は血液中のヘモグロビンを作り、酸素を全身に運ぶ役割を果たす。冬場は冷えやすい季節でもあるため、血流を改善する鉄分の摂取が特に重要である。
鉄を多く含む食品(一食あたりの含有量)
・豚レバー(100g):13.0mg
・牛肉ヒレ(100g):2.8mg
・ほうれん草(50g):1mg
・あさり(50g):1.1mg
【効果的な摂取ポイント】
鉄分は動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」に分かれる。ヘム鉄の方が吸収率が高いため、レバーや赤身肉を取り入れるのが効果的である。また、ビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップするため、柑橘類やパプリカなどと組み合わせるとよい。
冬バテを防ぎ、春を元気に迎えるためには、日々の食事から栄養を意識的に摂取することが大切だ。特に、ビタミンB群や鉄分、ビタミンDは冬の疲れ対策に効果的なので、毎日の食事にうまく取り入れながら、心身のコンディションを整えていこう。
冬の寒さが和らぎ、少しずつ春の気配を感じられるようになった今シーズン。振り返ってみると、今年の冬は寒暖差が大きく、体調管理の難しさを実感した人も多かったのではないだろうか。特に近年注目される「冬バテ」は、気温の変化や日照時間の減少、乾燥などによって引き起こされる不調で、疲れやすさや不眠、気分の落ち込みなどの症状が現れる。
こうした冬特有の不調を防ぐためには、日々の生活習慣を見直すことが大切だ。朝に日光を浴びたり、適度な運動を取り入れたりすることで、体内リズムを整え、冬バテを予防しやすくなる。また、室温や湿度の調整、湯船に浸かる習慣を持つことも、寒さによるストレスを軽減するのに効果的だ。さらに、栄養バランスを意識した食事を心がけることで、免疫力を高め、冬の不調に負けない体づくりができる。
今年の冬の体調管理を振り返り、次の寒い季節に向けてできることを考えておくことは、今後の健康維持にも役立つだろう。春に向けて新しい季節を迎える前に、今年の冬の過ごし方を振り返りながら、次の冬に備えてみてはいかがだろうか。
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