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さらに2024年のデータから「休暇予定」と関連性の高い「旅行」の予定を分析したところ、国内旅行の予定を登録している割合が前年比103%とほぼ横ばいであったのに対して、海外旅行と登録している人の割合は昨年比161%と大幅に増加。アフターコロナで海外旅行人気の高まっている状況が明白に。
さて、ここまで読んだ読者がおそらく気になるのは、「海外旅行復活」の中での人気の旅行先だろう。同調査では渡航先の情報も分析している。
渡航者数で最も多かったのは韓国、次に台湾で、この2地域で海外旅行全体の78%を占める。一方で増加割合では、上位2地域が逆転する結果に(台湾:昨年比379%、韓国:昨年比149%)。日本人に身近なリゾートであるハワイの登録割合も前年比181%の伸びを見せた。対して、同じ調査の国内旅行先では、人気旅行先の沖縄と北海道に出かける人の割合がともに前年比25%の減少。それらを踏まえて「飛行機で行く旅行」が国内から「近場の海外」にシフトしている傾向が読み取れるという。
「新型コロナウイルスの感染リスクで長らく行けなかった海外旅行への思いが戻ってきていることもあり、短期間で行ける旅先が好まれているのではないでしょうか。円安傾向で長く滞在するほどお金がかかるという点も、身近な海外の人気を押し上げていると思います」
そう語った深川氏。さらに同氏は「一方、本調査結果では決して近いとはいえない『ハワイ』への旅行なども増えていることから、今後はより遠い地域への旅行需要も徐々に復活してくるのではないでしょうか」と付け加えた。
コロナ禍の緊張した状況を抜け、初めての、または数年ぶりの海外旅行に出てみようと検討する読者は多いだろう。今回の調査結果を参考にしながら、しっかりと予定を立てて楽しい旅を計画してみては?
【「TimeTree未来総合研究所」未来データレポートについて】
2024年4月1日に設立されたTimeTree未来総合研究所は、全世界の登録ユーザー数が5400万人 を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された90億超の予定データを統計的に分析するTimeTreeの社内研究所。多様性に溢れ、先の読めない時代においても、世間が納得して未来を選べるきっかけをつくるために、予定データから見える世の中の動きや未来の兆しを発信している。月に一度発信する「未来データレポート」は翌月1ヶ月間の予定データを分析し、この先の兆し・トレンドを届けることを目的にしている。