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「政治への興味関心度について最も近いものを選択してください」と質問したところ、上位から「興味関心がない」が47.4%、「ニュースで取り上げていることは知っている」が27.4%、「気になった政治の内容に関しては自分で調べている」が10.4%という回答になった。
「1度でも政治家になりたいと思ったことはありますか?」と質問には「ある」が11.6%、「ない」が88.4%という結果に。さらに「政治家になることは難しいと思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う」が39.8%、「ややそう思う」が31.1%、「あまりそう思わない」が11.0%、「全くそう思わない」が18.1%という回答になった。
また「政治家に対するイメージとして当てはまるものをすべて選択してください(複数選択可)」と質問したところ、上位から「資産・金銭的な余裕がある」が37.6%、「政界との人脈・つながりがある」が34.3%、「偉そう・信頼ができない」が32.9%となった。
「選挙に対する姿勢として最も近いものを選択してください」と質問したところ、上位から「選挙には行かない」が36.5%、「基本的に参加している」が24.6%、「予定が合えば選挙に行くこともある」が15.8%という結果に。また「若者の投票率が低い理由はなぜだと思いますか?(複数選択可)」と質問したところ、上位から「よくわからない/判断ができないから」が40.4%、「投票しても政治は変わらないと思うから」が39.8%、「投票したい政党がないから」が37.9%という回答になった。
「選挙への参加以外に政治に関わることに関してどう思いますか?」との質問には、「ぜひ関わりたい」が5.6%、「興味があり、関わってみたい」が12.0%、「興味があるが、難易度が高い」が25.5%という回答に。さらに「その回答理由を具体的に教えてください」という質問には、下記のような回答が寄せられた。
【ぜひ関わりたい】
・選挙ボランティアなどで推し政党に関わりたい(19歳/男性/学生)
・政治に参加するということは、自分の将来を決めることだから(20歳/男性/学生)
・裏金や不正な献金などを防ぎたいため(21歳/男性/学生)
【興味があり、関わってみたい】
・政治にかかわることで新しい経験を得られて役に立ちそうだから(24歳/男性/パート・アルバイト)
・微々たる力だが、何もしないと世の中は変わらない(24歳/男性/会社員)
・日本の発展に貢献したいため(25歳/男性/パート・アルバイト)
【興味はあるが難易度が高い】
・仕事が忙しいから(21歳/男性/会社員)
・金銭的、時間的に余裕がないため(23歳/男性/学生)
・政治の知識が少ない(25歳/女性/会社員)
【興味がない】
・政治家にいい印象がないため(21歳/女性/学生)
・政治について詳しくないから(23歳/女性/パート・アルバイト)
・政治家たちは信用できないし、日本は変わらないと思うから(25歳/女性/公務員)
【絶対に関わりたくない】
・政治に関心がないから(21歳/女性/会社員)
・反対派の人に巻き込まれたくないから(22歳/女性/学生)
・信じれる政治家がいない(25歳/女性/パート・アルバイト)
続いて「政治について学ぶことのできる機会があれば、参加してみたいと思いますか?」と質問したところ、「とてもそう思う」が9.8%、「ややそう思う」が29.0%という結果に。そこで「政治について具体的にどのようなことを学びたいと思いますか」と質問すると、下記のような回答が寄せられた。
【とてもそう思う】
・国会議員と地方議員違いやなり方、仕事についての学び(22歳/男性/学生)
・国民の生活はどのようにして成り立つのか、そこに政治が具体的にどう関わっているのか、一から勉強し直したい(24歳/女性/学生)
・政策に対しての決定までのプロセスや実際の取り組みについて(25歳/女性/会社員)
【ややそう思う】
・外国との関係(18歳/女性/学生)
・党の特徴や投票するときのポイントなど(18歳/女性/学生)
・政治活動の具体性(25歳/女性/パート・アルバイト)
今回行われた調査の結果、Z世代の47.4%が政治に「興味関心がない」と回答しており、能動的に政治について調べたり、支持政党があるといった政治への関心が高い層は25%程度であることが示された。どうやら政治家に対するイメージとして、金銭的余裕がある、政界との人脈がある、高学歴であるなどの印象を持っているようで、それが原因で70%の若者が政治家になることは難しいと感じていることが示された結果となった。
選挙参加に関しては、42.3%の若者が「選挙には行かない(36.5%)」または「行きたいけれど忘れてしまう(5.8%)」と回答した一方で、自主的にマニュフェストについて調べたり、投票したい政党や人がいるという選挙に対する意識が高い層も17%程度いることがわかった。そして若者の投票率が低い理由として、「よくわからない/判断ができないから(40.4%)」「投票しても政治は変わらないと思うから(39.8%)」「投票したい政党がないから(37.9%)」といった回答選択が多く、若者の政治に対する理解不足や無力感が示唆された。
選挙以外の政治に関わる活動については「興味がない(33.2%)」「絶対に関わりたくない(23.7%)」といった選挙以外の政治に関わる事について否定的な意見を持っている層が過半数である一方、25.5%が「興味があるが難易度が高い」と回答しており、どうやらハードルの高さから断念している若者が4人に1人はいるようだ。
それに対し「政治について学ぶことのできる機会があれば参加してみたいか」という質問には、38.8%の若者が前向きな考えを示し、学んでみたい内容として「国民の生活と政治の関係性」「具体的な政治活動」「政策決定から実施までのプロセス」など、様々な回答が挙げられた。
これらの調査結果から、Z世代の若者の大半は政治に対する関心や政治への参加意欲が消極的であることを読み取ることができるが、一方で約2割程度の若者は意欲的に政治参加をしており、実際に政治家になってみたいと1度でも考えた層が1割程度いるということが判明した。
また今回の調査は、若者の政治参加に対するハードルの高さを感じさせる結果となった。その一因に政治への理解不足があるようだ。約4割は政治について学ぶことに前向きであることから、正しい政治の知識を得る機会を増やすことが、若者の政治参加意識を高める一助となるのではないかという希望的観測が垣間見れたのではないだろうか。