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また、これらのソフトウェア的な進化に加え、ハード面でも新たな技術が導入された。それが「加圧熱風ポンプ」。これは本体側部から吸入した外気をヒーターで加熱し、その熱風を噴射して加圧するもの。従来は炊飯時の水蒸気を閉じ込めることで加圧していたが、これだと水蒸気量が少ない場合の加圧に時間がかかり、最適なタイミングで加圧できなかった。ところが加圧熱風ポンプでは、吸入した外気を熱風にして釜内に送り込むことで瞬時に加圧することが可能になり、お米に合わせた圧力加減の調整幅が拡大したのだ。これを駆使することで、
<水分量少ない>
高圧高温沸騰で粘りと甘みを引き出し、高温短時間の追い炊きでみずみずしさを残す
<水分量多い>
控えめの加圧沸騰で水分の浸透を促進し、適度な蒸気量の追い炊きでハリをだす
といった、まさに匠の技が自動で行われるようになったというわけだ。
神田さんがよそってくれたごはん。昔のお米は糖質が少なかったため炊き上がったらおひつの中で混ぜていたが、改良された現在のお米は糖質が高く、粘りも高いので混ぜると逆によくないという。実際、神田さんは炊き上がったままのごはんをそのまますくってよそっていた。
パナソニック炊飯器の最高峰ともいえる「可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ」。これで炊いたごはんを今回は実際に食べてみたわけだが、一粒一粒が立っている感じで、神田さんが理想として掲げる「筋肉質なごはん」というイメージがぴったりだった。それはつまり、「ふっくら」しつつ「存在感のある粒立ち」のごはん、と言えばイメージが掴みやすいだろうか。日々、お米は改良されておいしくなっているはずだが、その味わいをちゃんと引き出せるかどうかは炊き方次第。そしてそれを理解したとしても、いつでも上手に炊けるとは限らないのが炊飯道の奥深いところ。いつ極められるかわからない道をむやみに突き進むより、「可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ」の力を借りたほうがよさそうだ。