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ジュニパーベリーは、西洋ネズと呼ばれる針葉樹の実のことです。
この西洋ネズの木は寒い地方に広く分布していることが多く、北半球の寒い地域であれば比較的簡単に見つけることができます。
ジュニパーベリーには様々な効能があり、以前は薬酒として使われていたこともあります。この薬効酒がジンの起源とされる説も一般的です。
さらに、ジュニパーベリーはフランス語でジュニエーヴルと呼ばれており、ジンの名前の由来にもなったとも言われています。
この木自体はあまり成長しないことが多いため、園芸用としても人気があります。
ちなみに、アルバニア、マケドニア、ブルガリアなどバルカン半島付近のジュニパーベリーが日本に多く輸入されており、ハーブとしても販売されています。
ブルーベリーにも似た見た目のジュニパーベリーは、その他のベリー系と比較すると少々異なる種類の風味を持っています。
この風味がジンの華やかな香りの中核をなしており、ジュニパーベリーを乾燥させたり、フレッシュなまま使用したりと様々な方法で個性的なジンが作られているのです。
そのまま食べるとジンの独特な風味の中核をなしている理由がわかるほど、しっかりとジンの風味を感じることができます。ジュニパーベリーはスパイスとしても利用されているため、一般の方でも比較的簡単に購入可能です。
薬効酒として使用されていたジュニパーベリーの効能は、血糖値を下げたり利尿作用があると言われています。
ハーブティーにすると消化不良の改善も期待できるとされており、お酒が飲めない方でもジュニパーベリーの効能を実感することも可能です。
ただし、ジュニパーベリーの長期の服用や大量服用は避け、妊娠・授乳期の方や腎臓疾患の方は使用しないでください。
血糖値が下がり過ぎてしまったり、利尿作用の関係から腎臓疾患が悪化してしまったりする可能性があるため注意が必要です。
次に、ジュニパーベリーの使用例を解説します。お酒以外にも使用されることがあるので、確認してみましょう。
ジュニパーベリーはジンの風味付けに使用されます。
使用方法は様々で、フレッシュの状態で使用したり、乾燥させたものを漬け込んだりと、製造者によって様々な風味付けの方法がなされています。
その様々な製造方法がジンに多彩なキャラクターを持たせています。ジュニパーベリーの使用方法を想像しながらジンを味わってみるのもおすすめです。ジンによって様々な風味を感じることができるでしょう。
日本国内ではクラフトジンがブームになっており、様々な日本のボタニカルが使用されていますが、その中核には必ずジュニパーベリーが存在しています。
ジュニパーベリーはハーブティーとして使用されることも多いです。
ジンの華やかな香りを楽しむことができますし、様々な薬効も期待できます。
美味しいからといって飲み過ぎてしまうと、体調を崩してしまう原因にもなってしまうため、飲み過ぎには注意してくださいね。
スパイスとしてのジュニパーベリーの使用方法は、お肉の臭みを消したりピクルス液にしたりと様々です。
特に、香草焼きなどの様々なスパイスを使用する料理のアクセントとしても良いパフォーマンスを発揮します。
お肉を使った煮込み料理に使用しても良いでしょう。
特に、お肉のソースなどに使用することでソースに立体感を出すだけではなく多彩な表現が可能になります。
しかし、どのようなスパイスでも入れ過ぎは禁物です。
適量をしっかり守ることがおすすめです。
ジュニパーベリーの味が苦手だという方におすすめなのがアロマオイルとしての使い方です。
お風呂に数的浮かべたり、アロマオイルとして使用することでジュニパーベリーの効能を体験できます。
リラックス効果も期待できるので、就寝前にもおすすめです。
ジュニパーベリーをしっかり感じるという視点で、おすすめのジンを3種類紹介します。
この3種類を飲み比べることで、ジュニパーベリーの重要性がはっきりとわかるでしょう。
居酒屋ではなかなか見かけませんが、オーセンティックなBARや海外産のジンに力を入れているBARで見つかるかもしれません。
見つけた場合はぜひ手に取って、通常のジンとの違いを感じてみてください。
通販で購入できるので、気になった方はジュニパーベリーを感じるジントニックなどを宅飲みで披露するのも良いかもしれません。
ショリゲル ジンはスペインのバイアレス諸島にある蒸溜所で製造されるジンです。
このジンの特徴は、アルコールと水以外の原料はジュニパーベリーのみということ。
ジュニパーベリーを100%楽しむことができます。
直火蒸留を行なったのち、オーク樽での熟成を経てボトリングされています。
バイアレス諸島の1つのメノルカ島がイギリスに占拠された際にジンの蒸留方法が伝わったと言われており、それ以降このジンは島民に愛され続けています。
トニックで割っても、フィズスタイルで楽しんでも、ジュニパーベリーをダイレクトに感じることができるため、見かけたらぜひ楽しんでほしいジンの1つです。
ジュニパーベリーの使用量が通常の2倍にもなるビクトリアンバット ジン。
スコットランドを拠点にしているキングスバリー社がリリースしています。
キングスバリー社といえば、ウイスキーの名門ボトラーズの名前を連想するウイスキー好きの方もいるかもしれませんが、同様の会社が手がけているジンです。
ジュニパーベリーの量が大きな特徴の1つですが、もう1つの大きな特徴はスコッチウイスキーの樽で熟成されていることです。
ボトラーズウイスキーを手がける同社だからこそ可能な手法かもしれません。
また、樽熟成だからこそできる「シングルカスク」のジンを販売するなど、ユニークなシリーズのジンも販売されています。
昔のスタイルを貫き続ける本格的な「ロンドン・ドライ」を様々な方法で楽しんでくださいね。
シュタインヘーガーはドイツで生産されるオールドトムジンの一種です。
ドライでキレのあるものが多いロンドン・ドライ・ジンと比較すると、飲みやすく甘い風味が特徴のジンです。
通常ジンに使用されるジュニパーベリーは乾燥させたものを使用することが多いですが、このシュタインヘーガーはフレッシュなジュニパーベリーを使用しているのが最大の特徴です。
フレッシュなジュニパーベリーを25℃で発酵させてから蒸留し、穀物を発酵させ蒸留させたものと混ぜ合わせ、再蒸留を行います。
ジュニパーベリーは糖分が含まれているため、香りづけのみに使用しているジンとは異なるテイストを楽しむことができます。
通常のジンより甘めの風味も相まって、優しい味わいが嬉しいジンです。
優しい味わいの人なので、キレがある人が好きな方には合わない可能性もありますが、ジントニックなどのカクテルとも良い相性なので、おすすめです。
今回は、ジュニパーベリーについて解説しました。
ジンに使用されるだけでなく、様々な使用用途に驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、ジンをストレートで楽しむ際には、ジュニパーベリーを使用したおつまみを作ってみるのも楽しいかもしれません。
通販やスパイスに強いお店で購入できるので、興味がある方はぜひジュニパーベリーを手に取ってみてくださいね。
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