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そんな魅力的なバカラグラスが出来上がるまでには、長い歴史やこだわりなどが存在します。
この記事では、バカラグラスの特徴を歴史や素材、シリーズの種類などに分けて紹介していきます。
バカラは、グラスのようなテーブルウェア・バーウェアだけでなく、キャンドルホルダーやアクセサリー、花瓶など様々なクリスタルの製品を扱っています。
バカラグラスのことをよく知るためにも、まずはバカラというブランドの歴史を見ていきましょう。
クリスタルブランド・バカラは、1764年にフランスのロレーヌ地方にあるバカラ村で誕生しました。
当時のフランスは、戦争の影響によって経済状況が悪化していました。ロレーヌ地方の当主は、その状態を打開するためにガラス産業への参入を考案。国王であるルイ15世によってガラス工場の設立は認可され、バカラ村にガラス工場が作られました。
1816年に初めてクリスタルグラスが製造され、1825年にはアルクール侯爵の注文により「アルクール」シリーズの原型が登場。それを皮切りに、現代でも愛される様々なシリーズが生まれていきます。
また、1855年、1867年、1878年のパリ万博ではグランプリを受賞しており、そのブランド効果は高まっていきました。
バカラは世界中の王室・皇室で愛用されています。
バカラの本拠地であるフランスの王室はもちろん、イギリス王室やロシア皇室、タイ王室、モロッコ王室、そして日本の皇室もバカラを注文しています。1921年には、当時皇太子であった昭和天皇が、パリのバカラショップを訪れた記録も残っているのです。
長い歴史を誇るバカラには、いくつかの強いこだわりが存在します。
ここでは、素材と製造方法に分けてそのこだわりを紹介します。
バカラで使用されている素材は、フルレッドクリスタルと言います。フルレッドクリスタルとは、酸化鉛の含有率が30%以上で、密度が3.00g/cm3 以上のものを指します。
フルレッドクリスタルの特徴としては、その透明度のほかに、重厚感や弾いた時の澄んだ音が上げられます。
バカラは「M.O.F.(国家最優秀職人章)」が与えられた職人を多く輩出しています。
そんなレベルの高い職人であっても、全ての製品を100%完璧に仕上げることは難しいと言われているのがバカラ。高い品質基準をクリアできずに、不適合品として破棄される製品が3〜4割もあるのだそう。
これほどまでに厳しいチェックを通った製品のみが流通しているバカラにおいて、アウトレット品や2級品はありえないのです。
バカラグラスには、膨大な量のシリーズが存在します。ここでは、その中でも代表的なものをいくつかご紹介します。
バカラグラスは、大切な人へのプレゼントにも最適!お酒好きの人へのプレゼントを考えている方は、こちらを参考にしてみてください。
1825年、アルクール侯爵による注文をきっかけに誕生した「アルクール」。現在販売されている形になったのは1841年とされています。
六角形のフットやボウルのフラットカットが特徴です。長い歴史を持つため、様々な形状やサイズのグラスが存在します。
価格帯としては、ワイングラスが1客20,000円程度です。
1899年、有名な文筆家のセヴィーヌ公爵夫人の名前を由来として製作されたシリーズです。
グラス上部に装飾されたエッチングが特徴で、繊細な模様が施されています。
価格帯としては、ワイングラスが1客10,000円程度です。
1931年に登場したこのシリーズは、フランス北西部にある町・ローハンを由来としています。
特徴は、アシッドエッチングで描かれた蔓草模様です。作られた年代によってエッチングの太さや深さが違い、新しいものほどエッチングが薄くなっています。
価格帯としては、ワイングラスが1客20,000円程度です。
1933年に誕生したこのシリーズは、とにかくシンプルに作られています。
シリーズの名前の由来としては、ボルドー地方のワイン業者が、「完璧(パーフェクション)」と賞賛したことからつけられたと言われています。
価格帯としては、ワイングラスが1客26,000円程度です。
1937年に、フランスの有名な外交官であるタレーランを由来として生まれたシリーズです。
六角形を基本にしたデザインで、深いフラットカットが特徴です。アルクールの構造をベースにしています。
価格帯としては、タンブラーが1客25,000円程度です。
1939年に、パリ郊外ランブイエの大統領用ハンティングロッジで使われることを目的としてデザインされたシリーズです。
エッチングが施されてあり、楽園に住む想像上の鳥がデザインされています。
価格帯としては、ワイングラスが1客33,000円程度です。
1964年にルーブル美術館で開かれた、「バカラ創立200周年展示会」で発表されたシリーズです。
最高級のシャンパンである「ドンペリニヨン」のために設計されました。ボウルとステムの継ぎ目をなくし、シャンパンの泡が綺麗に登ってくるようにデザインされています。
価格帯としては、シャンパングラスが2客で23,000円程度です。
1975年に発表されたシリーズです。グラスの底から口元まで、一直線にシンプルなカッティングが入っているのが特徴。
価格帯としては、タンブラーが2客で24,000円程度です。
1980年に発表されるとともに、大人気となったシリーズ。丸いグラスの形と、グラス下部に入っている深いカッティングが特徴です。
シリーズの名前は、ナポレオン1世に「勝利の女神の申し子」と言われ能力を高く評価されていた、陸軍元師のアンドレ・マッセナにちなんでいます。
価格帯としては、ワイングラスが1客26,000円程度です。
1995年に誕生した、ステム部分が特徴的なシリーズです。シリーズ名は、おりひめ星とも言われる、こと座の一等星に由来しています。
価格帯としては、ワイングラスが1客15,000円程度です。
バカラグラスについて、ブランドの歴史を入り口として、製品の特徴に至るまで紹介してきました。
長い年月がもたらす徹底したこだわりによって、グラスの美しさは支えられているのです。歴史あるグラスで頂くお酒の味は、何にも代えがたいもの。
バカラグラスを手に取る機会がありましたら、グラスの細部の造形美を楽しみながら、お酒をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
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