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京都の老舗お茶屋さん「一保堂」。このお店には、知る人ぞ知る隠れた人気商品があります。それが、「いり番茶」です。ここでは、このちょっと変わったお茶について紹介していきましょう。
一保堂のいり番茶は、京都で普段使いのお茶として親しまれてきた、いわゆる「京番茶」。玉露や抹茶の一番茶を摘んだ後に残った茶葉や茎で作った番茶で、鉄板で炒ってスモーキーな香りが付けてあるのが特徴です。
なにしろ番茶なのでお値段は安めで、150g袋が432円、400g袋が864円、21包のティーバッグが648円と気軽に買えます。
ただしデパ地下などの一保堂コーナーでは店頭に並べられておらず、隠しメニュー的な扱いになっているようです。このため、一保堂のお茶が好きでも、知らない人もいるんだとか。
百貨店などでは、店頭にはいないものの、頼めば出してくれるということです。問い合わせたところ、「香りが強く、他のお茶に移る恐れがある」「嵩が大きく、スペースを取る」といった理由で、こんな扱い方になっているとのことでした。なお、一保堂の「商品カタログ」にもいり番茶は載っていません。
今回購入したのは、扱いやすいティーバッグ。オンラインショップオンラインショップから入手しました。
こんな感じの、大きなテトラ型ティーバッグになっています。一包で7g、400mlぶん入っています。
中身はこんな茶葉でした。通常のいり番茶は「枯れ葉そのもの」な外見ですが、ティーバッグ用に刻んであるようですね。
淹れ方は簡単。ティーバッグに400mlの熱湯を注ぎ、5分待つだけです。香りのお茶なので、煎茶のような湯冷ましは必要なく、熱湯でOKです。
見た目はほうじ茶ですね。公式サイトでも「なじみのない方には、『焚き火くさい』『タバコくさい』と感じられることも」とあるように、スモーキーな香りがかなり強め。お茶好きならば、中国紅茶のラプサン・スーチョンによく似た香りと言えばつうじるでしょうか(本来のラプサン・スーチョンには燻香が無いという話もありますが……。
とにかく燻製のようなスモーキーな香りがあることは確か。でも味自体は優しく、「やや甘みがあるほうじ茶」といったところです。
mitok編集部の面々に試飲させたところ、「香ばしい」「香りが強くて面白い」などなど、拒否反応はまったくありませんでした。燻香のクセについては、それほど恐れなくてもいいかも!?
普段とちょっと違うお茶が飲んでみたくなったら、ぜひ試してみてください。安いですしね!