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10,000mAhクラスの大容量モバイルバッテリーをアマゾンで探すと、人気モデルとしてプッシュされやすいのが Anker製『PowerCore 13000』。2,700件以上のレビューが付き、★評価は4.5。うん、良さそう。
というわけで、本当にユーザー評価どおりの製品なのでしょうか? ガチ検証してみましたよ!(mitok編集部)
検証:ハンダマスターかしま
バッテリーに 5.0V/2.0A の負荷をかけ続け、終止電圧(バッテリー充電1回分の寿命となる目安の電圧、モバイルバッテリーの場合は4.5V)に下がるまでの時間を計測。1回の充電でもっとも長く使えるモバイルバッテリーの指標となる。
電源が発するノイズを検証。充電時のリップル電圧をリアルに測定するため、充電時と同じ 2.0A の抵抗負荷を与えた時のリップル電圧(ノイズ)をオシロスコープで計測した。ノイズが大きいと充電中の音楽再生に影響する可能性もある。
結論からいえば “おすすめできるモバイルバッテリー” だろう。実測容量(10,977mAh)、最大供給電流(1ポート3.47A)など一般的に問題のない値だ。破損対策となる過電流保護が動作する負荷は 4.0A だった。
厳しく見ると物足りない点はある。出力電流はカタログ値 3.0A のところ、実測 3.62A のためクリアだが、厳密に見れば、2.4A識別 x 2ポートなので 4.8A をクリアして欲しかった。片ポートで iPad などのタブレットを充電している時は、残りのポートは休ませておいたほうがよさそうだ。
放電試験の波形がノコギリ状になっている点は気になるかもしれないが、古くからある充放電コントローラICの特徴ともいえる。電圧リップル、スイッチングノイズはともに低く、ノイズ特性は良い。基板上のチップコンデンサに加え、横倒しで付いている 470μF の平滑コンデンサが功を奏しているのだろう。
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。