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家具ショップのIKEA(イケア)で売っている格安電気小物って使えるの? というわけで、mitok編集部ではこれまでイケア製アルカリ乾電池・充電池・LED電球を検証してきました。今回は改めてそれらの検証結果まとめをお届けします。
イケアに家具を物色しにいく用事があったら、ついでに電気小物もいかがでしょうか?
イケアではオリジナルの単3形アルカリ乾電池『ALKALISK』が10本159円(税込)という価格で販売されています。ちなみに単4形も同価格です。検証した結果(表)、1Ahあたりの容量単価が11.5円という突出した数値に。これは100均ショップの安価電池をはるかに上回るコスパぶりです。性能的にはいまひとつなのですが、その欠点を補って余りあるコスパと言いますか。家電用リモコンや時計、ワイヤレスマウスなど、パワーの要らない機器で使う電池にいかがでしょうか。
イケアでは単3形ニッケル水素充電池『LADDA 2450』が4本セットで799円(税込)で購入できます。検証結果(表)では、1Ahあたりの容量単価が83.3円でぶっちぎりの安さ。ガチ検証史上初の100円/Ahを切る充電池です。しかも、実測容量2,398mAh、60分後電圧1.176V、1.0V終始時間271分11秒という結果は、いずれも上位クラスの性能。まさにお得な充電池です。
長寿命で消費電力が低いけど高いーーそんなイメージのLED電球ですが、イケアのオリジナル製品『RYET LED電球』が格安で販売されています(下記)。
とにかく安い。検証結果(表)では、400lmタイプのリプル電圧が高い点、公称寿命約15,000時間(点けっぱなしで約1年半)が気になりますが、弱点を補って余りあるレベルの安さ。初期投資コストを抑えてLED電球を導入したい人にはおすすめです。
イケア製『RYET LED電球』についてはガチ検証を行なったハンダマスターかしま氏による補足を以下に記載しておきます。
イケア製LED電球3種のうち2種(400lmと1,000lm)は駆動電圧が70V以上となっていた。インバーターは元の100Vからの電圧変化が少ない場合、回路をシンプルにできる、高効率になるといったメリットがある。一方、多数のLEDを直列接続する必要があるため、1個のLEDの故障ですべてのLEDが光らなくなってしまうデメリットも。 LED電球の利点は、初期費用がかかっても、長寿命を生かして長期的にランニングコストを抑えられる点にあるものの、LEDの故障により全消灯してしまう可能性もあるのだ。
イケアのオリジナル電気小物は、破格の価格設定ではあるが、回路の工作精度は思ったほど悪くなく、性能はそこそこ。最低限の品質はキープされているように見える。
イケアはかなり正直にリコール情報を公開している。品質管理や顧客対応にかなり敏感な社風なのか分からないが、最低限の品質といっても、その内容や設計には十分注意している、とは想像できる。
ただの家具屋なのかと思いきや、電気小物のコスパも良いときた。mitok編集部としても今後、イケアグッズは定期的にチェックしていく予定だ。(ハンダマスターかしま)
※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。