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当サイトではたびたびコンビニ100円コーヒーについて飲み比べだお得度チェックだといじくりまわしておりますが、今回は「濃度チェック」です。簡単にいえば、水の中のコーヒー成分の割合ですね。
濃度の高低が味の良し悪しというわけではありません(濃いほうがお得な気はするけど)。でも、各社の個性あるコーヒーにどんな差があるのかはちょっと気になるところ。え、気にならない!?(ここで終了〜)
今回、濃度をチェックしたコーヒーの調達コンビニは次のとおり。セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクス、ミニストップ(ブレンドとアメリカン)、デイリーヤマザキの5社。ブラックコーヒー(HOT)を2杯ずつ購入し、濃度をチェックしました。
コーヒー濃度は、カフェ業界で一般的なTDS(Total Dissolved Solid)で算出。TDSとは水中に溶解されている物質の濃度=総溶解固形分のことです。TDSの算出にはアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』を使用しています。
コンビニコーヒーを購入後、冷ましてからTDSをチェック。TDSの指標については「ジャパン ブリューワーズ カップ」の規約にある値を参考に列挙しておきます。
※本企画で測定したTDSは目安です。すべてのコンビニで同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います m(_ _)m
コーヒー好きの間でも定評のセブン-イレブン「セブンカフェ」のコーヒー。深煎り系の濃い味わいですね。ということはTDSも高いのかなと思いきや、①1.15%と②0.87%(0.28ポイント差)。2杯目は参考値(1.00〜1.50%)から外れています。けっこう濃度にバラつきはあるものなのかな。フィルターに残ったコーヒー成分量や湯量が上下することもあると思われ、コーヒーマシンの個性に左右される面はありそう。
ローソンのマチカフェコーヒーのTDSは①1.39%と②1.19%(0.2ポイント差)で2杯とも参考値(1.00〜1.50%)内。濃度が一定化すると、味も安定するので、アタリハズレは少なくなりますね(ハズレと言える濃度っていったい……)。
マイルドな味わいのファミマカフェ。たしかにTDSは①0.79%と②0.99%(0.2ポイント差)でやや濃度薄めという結果に。いずれも参考値の範囲外でしたが、ばらつきはわりと抑えられている感じ。味の安定性はあまり問題なさそうです。
サークルKサンクスは以前、ポーションタイプのコーヒーマシンでしたが、コーヒー豆から抽出タイプに変更されていました。さっそく試したところTDSは①1.30%と②0.84%(0.46ポイント差)。わりと差が出ましたね。都度コーヒーを淹れるマシンタイプは、メンテ状態によって差が出そうな気はします。ひとまず今回の検証では、味にばらつきが出そう、という結果に。
ミニストップのコーヒーは標準ブレンドとアメリカンの2種類。いずれもマンデリンを30%使用し、深煎り系特有の飲んだあとに残る苦みが特徴的ですね。TDSは標準ブレンドが①1.00%と②1.09%(0.09ポイント差)、アメリカンが①0.54%と②0.64%(0.12ポイント差)。アメリカンは薄口コーヒーという認識の方は多いと思いますが、たしかに濃度が低いことは数値で確認できました。
そして濃度が安定していますね。ミニストップのコーヒーメーカーは抽出量の誤差が少ないこともあり、マシンの精度が味の安定性を高めているのかもしれません。
10杯買えば1杯無料のデイリーヤマザキのコーヒー。TDSは①1.06%と②0.91%(0.15ポイント差)、差はわずかなので、味の安定度は高そうです。ところで、同店のコーヒーマシンってアペックス製『CS-1』という機種で、大掛かりな機械仕掛けのようなルックスと、抽出されるまでの様子が見られるのが楽しいんですよね。
まずは各コンビニコーヒーの濃度をまとめておきましょう。
という結果から、ざっくり結論を出しておきますと、
ということで。念のため確認しておきますと、コーヒー濃度(TDS)の高低が味の善し悪しを示すわけではないのでご注意を。ではさようなら!
ついでということでマクドナルドの100円コーヒーでも濃度を調べてみました。同店はコーヒーサーバーから手作業で注ぐスタイルのため、2杯注文しても濃度は変わらなそうということで2店舗でチェック。結果、TDSは0.59%と0.62%(0.03ポイント差)。これは完全にアメリカンコーヒーであります!
アタゴ ポケットコーヒー濃度計 PAL-COFFEE(BX/TDS)
<参考リンク>
・アタゴ