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おやつの定番クッキー。いや、ビスケット? それともクラッカー? それぞれの違い、ご存知でしょうか。小麦粉が主原料の焼き菓子なのは同じですが、実は生地や作り方に違いがあります。全国ビスケット協会による分類を中心に、呼び名の使い分けをまとめてみました。
昭和2年に設立された「一般社団法人全国ビスケット協会」の公式サイトでは、ビスケットの分類に関する情報が詳しく紹介されています。
そこでまず分かるのは、ビスケット、クッキー、クラッカーといったお菓子はすべて「ビスケット類」に分類される点。主原料は小麦粉で、その種類や製法によって呼び名が変わります。
一般的にビスケットと呼ばれる固いものは「ハードビスケット」で中力粉を、クッキーは「ソフトビスケット」とも呼ばれ、薄力粉を原料としています。原料は小麦粉でもイースト菌(パンの製造などに使う)を混ぜて発酵させたものはクラッカー。ざっくり分類すると以下のようになりますね。
ハードビスケットはさらに見た目の特徴として「ガス抜きの針穴」があります。プレッツェルは表面処理の規定に加え、「スティック状に押し出して成形」したものという特徴がある点は覚えておきたいですね。
ビスケット類に含まれていませんが、クッキーやビスケットと見た目やパリッとした歯触りに似た部分がある食べ物に「ガレット」があります。
ガレットとは、フランス北西部のブルターニュ地方の郷土料理で、そば粉と水を混ぜて薄く焼く、いわばそば粉のクレープです。
(信州ガレット振興会「ガレットについて」より)
小麦粉を使うビスケット類とは異なり、ガレットの主原料は「そば粉」。食感は同じようなものでも、ハッキリと原料に違いがあるわけです。
日頃、ビスケットやクッキーの違いを意識して食べることはないかと思いますが、原料や製法などで呼び名な分類できるわけですね。違いを知っておけば、食べる際に少し味わい深さが増すかも?
<参考リンク>
・全国ビスケット協会|ビスケットの仲間たち
・ガレットについて | 信州ガレット振興会