「Amazon」https://www.amazon.co.jp/dp/4777823334/(2021-08-09)
ビール缶を9000缶も保有する日本有数のコレクターによる、最初から最後まで「ビール缶」という偏愛に溢れた一冊。1958年にはじめて国内で缶ビールが販売されて以降約60年の間に販売された缶が、年代順に約800種類も紹介されています。読まれる方の年齢によっては、懐かしさが止まらなるかもしれません。ビール缶を通じたタイムマシンの旅のような一冊で、コレクション欲があまりない僕でも終始わくわくが止まらない読書体験でした。
「Amazon」https://www.amazon.co.jp/dp/4866471220/(2021-08-09)
アメリカのクラフトビール市場をリードし続けるニューヨークの『ブルックリン・ブルワリー』共同創業者であるスティーブ・ヒンディによる自伝的起業本。世界有数の都市・ニューヨークにありながらも当時荒廃したエリアだったブルックリンにブルワリー(醸造所)をつくり、ビールを通じて街に活気を取り戻した奇跡のような物語です。ブルワーになることを心に決めて初めて読んだビール関連本がこの本だったのですが、著者のビールや経営に対する哲学や、ビールが持つ人や地域を変えうるその可能性に心を動かされました。
ビールにまつわるさまざまな言葉が可愛らしいイラストと豆知識とともに50音順で紹介されている辞典的一冊。読み終わって気づいたんですが、『ビール女子』の元編集長でもある瀬尾裕樹子さんが本の監修をなさっています。ビアスタイルや文化、歴史に関する用語はもちろん、アインシュタイン、オバマ大統領、ゲーテなど人とビールのエピソードや、ビールにまつわる雑学まで、幅広く紹介されています。ちょっとした移動時間や待ち時間に少しずつ読み進められるのも個人的に嬉しいポイントでした。
「Amazon」https://www.amazon.co.jp/dp/4865060782/(2021-08-09)
「いろいろな詩人・作家の詩や文をある基準で選び集めた本」という意味の言葉「アンソロジー」の名の通り、総勢41名の作家が書いたビールに関するエッセイや漫画を集めた一冊。ビールのまわりにある人やモノ、生活、情景を描く名文家たちの文章に触れると、これまでとは少し違った感性を持ってこの夏のビールが楽しめるかもしれません。あと、読むと100%ビールが飲みたくなります。
「Amazon」https://www.amazon.co.jp/dp/456205090X/(2021-08-09)
1万年前の誕生以来、ビールと人類の関わりを描いたボリュームたっぷりの一冊。個人的には第7章の「ビールと文化」が特におすすめです。シェイクスピアやエリザベス一世などなど、歴史上の作家や詩人、世界の指導者たちのビールに対する愛の言葉を、時代を超えて味わう追体験がとても楽しかったです。ビールの地域性や人間社会とのつながりの強さを知ることができるとともに、ビールの多様性が開花した今の時代に生まれたことを改めて嬉しく思う一冊です。
「Amazon」https://www.amazon.co.jp/dp/476613401X/(2021-08-09)
ビール以外のお酒もちょっと知りたいなぁというほんの浮気心で買ってみたら、予想をはるかに超える大満足感が得られた一冊。「この世には、まだまだ知らない、すばらしいお酒がこんなにたくさんあるのか...!」って絶対になります。小さいころに昆虫図鑑を読んだときに感じたあの純粋無垢な知的好奇心と高揚感が、お酒という全く異なる対象に感じていることに気づき、28歳になっても子供心がくすぐられるって楽しいな、と思いました。ビールも9種類載ってます。
「Amazon」https://www.amazon.co.jp/dp/4041092914/(2021-08-09)
世界中で育まれる発酵文化の魅力を伝える「発酵デザイナー」の小倉ヒラクさんが「発酵」を文化的に紐解いてその魅力を伝える一冊。ビールに関する記述は多くありませんが、発酵食品のひとつであるビールをビールたらしめている「微生物」と人との関わりや、人類が長年培ってきた発酵とともにある暮らしの奥深さに感動しました。発酵を知れば知るほど、ビールの世界もより楽しくなること間違いなしです。
以上、新米ビール職人が選ぶおすすめビール本10選でした。
ビールを楽しむのに難しい知識は必要ありませんが、知ればビールがもっとおいしくなる、そんな魅力をビールはたくさん持っています。
冷蔵庫に冷やしたビールがさらにおいしくなれば、きっと、この夏がもっともっと楽しくなるはずです。
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ここまで読んでくださってありがとうございました。
今週もみなさんがおいしくビールが飲めることを願っています!
それでは、また次回。
Cheers(乾杯)!
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情報提供元: ビール女子