私が「注ぎ分け」と出会ったきっかけが、広島のビールスタンド重富さんでした。「同じ生ビールでも、注ぎ方でここまで味が変わるのか!」という発見と驚きは、私の価値観を大きく変えました。
ただ、ビールスタンド重富さんでは1銘柄の取り扱いです。私自身が「一つの注ぎ方でいろいろな銘柄を飲み比べてみたい」と思ったので、自分の店でそれを実現しました。
現代はクラフトビールブームの一方で、国内大手メーカーのスタンダードビール離れが進んでいるといわれています。しかし、私は大手メーカーの歴史あるビールも、十分魅力的だと思っています。注ぎ分けという新たな角度から、スタンダードビールの魅力を再発見していただきたいと考え、「アサヒ樽生(マルエフ)」「キリンラガー」「サッポロ黒ラベル」「サントリー ザ・モルツ」の4銘柄を選びました。